一文菓子[語句情報] »
一文菓子
「一文菓子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一文菓子の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
店に飾っているのだった。八百屋の向いに八百屋があって、どちらも移転をしなかった。
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店にぺたりと坐った
一文菓子を売る動作も名人芸の....
「わが町」より 著者:織田作之助
あって、どちらも移転をしなかった。隣の町に公設市場が出来ても、同じことであった。
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店先にぺたりと坐って、景品附きの
一文菓子を売る....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
致しますので、子供も滅多に遊びにも参りません、手習をしまって寺から帰って来ると、
一文菓子をくれせえと云って参りますが、それまでは誰も参りませんから、安心して何で....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
なその詩を聞いていると、私一人の飢えるとか飢えないとかの問題が、まるでもう子供の
一文菓子のようにロマンチックで、感傷的で、私の浅い食慾を嘲笑《ちょうしょう》して....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
楽部』にまとめて発表されて、遂に一葉の名を不朽にする作品となった。 十ヵ月ほど
一文菓子をやって暮した大音寺前の生活は、初めてそういう土地に住んだ一葉の観察眼に....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
。 まず何か欲しい物がある。それも無い物ねだりで、有る結構な干菓子は厭で、無い
一文菓子が欲しいなどと言出して、母に強求《ねだ》るが、許されない。祖母に強求《ね....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
うな、その詩を聞いていると、私一人が飢えるとか飢えないとかの問題が、まるで子供の
一文菓子のようにロマンチックで、感傷的《センチメンタル》で、私は私の食慾を嘲笑し....
「田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
の女にも、恋はあろうさ。」 そんなようにもいわれた。一葉は、あの細っこい体で、
一文菓子《いちもんがし》の仕入れにも行くのだそうだが、客好きで、眉山《びざん》な....
「わが町」より 著者:織田作之助
あって、どちらも移転をしなかった。隣の町に公設市場が出来ても、同じことであった。
一文菓子屋の息子はもう孫が出来て、店にぺたりと坐って
一文菓子を売るしぐさも、何か....