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「一斗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一斗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高野聖」より 著者:泉鏡花
と思わるる艶《つや》を持った、素《す》ばらしい竈《へッつい》を二ツ並《なら》べて一斗飯《いっとめし》は焚《た》けそうな目覚《めざま》しい釜《かま》の懸《かか》っ....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
がよいさ」 それで民子は、例の襷《たすき》に前掛姿で麻裏草履という支度。二人が一斗笊|一個宛《ひとつずつ》を持ち、僕が別に番《ばん》ニョ片籠《かたかご》と天秤....
薬草取」より 著者:泉鏡花
蒼い小な花の咲きます、日蔭の草を取って、葉の汁を噛みますと、それはもう、冷い水を一斗ばかりも飲みましたように寒うなります。それがないと凌げませんほど、水の少い処....
火薬船」より 著者:海野十三
う。事務長も、賛成じゃろう」 と虎船長は、事務長の同意を確かめたうえで、飲料水一斗、野菜二貫匁、林檎三十個を、ボートで持たせてやることにして、その指揮を事務長....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
るぐる廻るわ廻るわ。さあ漕がば漕げ、殺さば殺せ、とまたふんぞった時分には、ものの一斗ぐらい嘉吉一人で飲んだであろ。七人のあたまさえ四斗樽、これがあらかた片附いて....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
を敲き笛を吹く……本所名代の楽器に合わせて、猫が三疋。小夜具を被って、仁王|立、一斗|樽の三ツ目入道、裸の小児と一所になって、さす手の扇、ひく手の手拭、揃って人....
端午節」より 著者:井上紅梅
ら追払われて、ぼんやりとして稻香村(菓子屋)の前まで来ると、店先にぶらさげてある一斗桝大の広告文字を見た。「一等幾万円」にはちょっと心が動いたが、あるいは足の運....
赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
…鈴木様、小宮山様、さあさあお過しなさりませ。おやどうなされました川島様、お酒の一斗も召し上ったように顔を真赤にお染め遊ばして、どれお酌致しましょう、もう一つお....
外米と農民」より 著者:黒島伝治
催させずに措かなかったのはこの二月頃だったが、産業組合購買部から配給される米には一斗に二升の平麦が添加されることになった。七分三分、あるいは六分四分に米麦を混合....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
裡の中には電信柱ほどもある太い薪木が燻っている。上に吊された漆黒な鉄瓶には、水の一斗も入るであろう。突当りは棚で、茶碗やら徳利やら乱雑に列んでいる、左の方は真暗....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
馬二疋、預所分金五両、馬一疋 金五十両、布二百反、馬四疋 屋代庄 布百反、漆一斗、馬二疋 布二百反、漆二斗、馬三疋 遊佐庄 金五両、鷲羽三....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
いう風に出来て居るのか見ることが出来なかったが、聞くところによるとこの辺の麦作は一斗の種で四斗ぐらいの収穫を普通とし、もし六斗も取れれば非常の豊作だといって喜ぶ....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
三斗三升八合 三条縄手裏 同五斗五升 知恩院東川ばた屋敷 同一斗一升八合 右の通三ヶ所より知行被之候由。 右者従壱人、上立売下ル瓢箪之図子に....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
、明治四十年の調べには三十五軒を数えている。寛文の宮津領の図に、算所村高四百三石一斗五升とあるが、「皮多」とも「穢多」とも書いてない。 同国 同郡市場村大字幾地....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
せた沢崎源次郎という若い者が行くことになった。これで味噌と源次郎は極った訳だが、一斗五升の米が無いのに閉口した。長次郎と金作が直ぐ裏の路を上って、慥に有るという....