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一旗揚げる
「一旗揚げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一旗揚げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「食魔」より 著者:岡本かの子
らの因縁が深いだけに、それを考えに上すことは苦しかった。この撥ぜ開けた巨都の中で
一旗揚げる慾望に燃え盛って来た鼈四郎に取り、親友でこそあれ、他人の伯母さんを伯母....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
三万円|拐帯して、留守中の家族と乾分の手当や、のっぴきならない負債の始末をして、
一旗揚げるつもりで上海へ走るところであった。当分|潜っていて、足場が出来次第後妻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ来て飲みながらの話、 「親方、おかげさまで全く助かりました、近いうち両国でまた
一旗揚げる都合ですから、どうぞ御贔屓《ごひいき》を頼みます」 「それはまあよかっ....
「ある女の生涯」より 著者:島崎藤村
旦那くらい好い性質の人で、旦那くらい又、女のことに弱い人もめずらしかった、旦那が
一旗揚げると言って、この地方から東京に出て家を持ったのは、あれは旦那が二十代に当....