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一日経
「一日経〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一日経の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乱世」より 著者:菊池寛
。銘々自分自身、心のうちに自分たちの身の上を思う心が、暗澹としていたからである。
一日経ち二日経ち、彼らの生死の不安がますます濃くなってくるにつれ、彼らはもう他人....
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
もこのときである。 汗に塗れ泥に塗れ、おまけに「おがっ屑」まで浴るちょん髷は、
一日経つとまるでもう髷だか芥の塊だか見分けのつかないようにきたなくなってしまう。....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
いということである。 発明発見、その他科学者の業績に関する記事の特種は、たった
一日経過しただけで、新聞記事としての価値を喪失するという事実がある。この事実もま....
「一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
方がない。早く両人を集めてこい。こんどは罰金をすこし高くしよう」 それから二十
一日経った。捜査課長はご機嫌|甚だ斜めだ。さっき総監からイヤな言葉を抛げつけられ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
あの血痕を、それから自身持参して検事局を訪ねようかと思わぬでもなかったけれど、
一日経ち二日経ち、彼は遂にそれを決行しなかった。 11 それは事件が....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
悪いお刺身の少しベトつくのを喰べたから、便所へ二度も往きゃア大丈夫だと思ってると
一日経つとサバ/\熱が取れて薩張り癒って仕舞ったから、私はがっかりして仕舞ったの....
「障子の落書」より 著者:寺田寅彦
れとこの間中の事を繰返してみる。薄情冷酷と云うではないが、苦い思いや鋭い悲しみも
一日経てば一日だけの霞がかかる。今電車の窓から日曜の街の人通りをのどかに見下ろし....
「喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
とは思われなかった、その時の不思議な気持だけは忘れることが出来ない。しかしそれも
一日経ったらすぐ馴れてしまって日本人の吸う敷島の味を完全に取り戻すことが出来た。....
「雨」より 著者:織田作之助
蓮池の傍へ遊びに来る豹一に教えてやることにしたのだ。 筋がよいのか最初歩三つが
一日経つと角落ちになり、やがて平手で指せた。ある日、和尚は、 「豹ぼん。何ぞ賭け....
「四十八人目」より 著者:森田草平
ぞということはできそうにもなかった。が、できなければどうしようというのだ? もう
一日経てば、否でも応でも白刃と白刃と打合う中へ飛びこまなければならぬ身ではないか....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
、そんな時の小式部さんをさ――あの憎たらしいほど艶やかなししむらなら、大抵まあ、
一日経っても眼が飽ちくなりやしまいと思う」 とお筆でさえも、上気したかのように....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を真似ようとするけれどもなかなかいけない。ようやくに真似ることができたかと思うと
一日経つとまたその音が出なくなってしまうというような訳で毎日笑われます。その笑わ....