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一日置き
「一日置き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一日置きの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女生徒」より 著者:太宰治
は、私のことを、あたしの一ばんの親友です、なんて皆に言っている。可愛い娘さんだ。
一日置きに手紙をよこしたり、なんとなくよく世話をしてくれて、ありがたいのだけれど....
「新生」より 著者:島崎藤村
岸本の家へ通って来る日はおおよそ毎週の土曜と定めてあった。彼女は父の附添いとして
一日置きの病院通いに差支《さしつかえ》ないかぎり、叔父の許《もと》へ手伝いに来る....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
りで消えて仕舞った、決して悪事をする様な顔ではない。
此ののち秀子は毎日又――
一日置きほどに此の家へ来た、多くは虎井夫人が附いて居る、偶には一人の時も有る、叔....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
に呑めば危険だが、重明は太田医師から貰う催眠剤を溜めている様子は少しもなかった。
一日置きに小間使の千鶴が太田医院に行って、貰って来る二日分を、きちんと二回に呑ん....
「愚人の毒」より 著者:小酒井不木
ありません。未亡人には自殺すべき何らの事情もないし、また自殺するならば、わざわざ
一日置きに四回も苦しむということは考えられません。精神異常者ならばともかく、さも....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
かれている腐爛した「死体」ではないか、そんな不気味さを感じた。 お湯には、初め
一日置きに入れた。身体が生ッ臭くよごれて仕様がなかった。然し一週間もすると、三日....
「斜陽」より 著者:太宰治
の紙と、それから労働の日割を書いた紙を渡した。日割の紙を見ると、私はその翌日から
一日置きに立川の奧の山へかよわなければならなくなっていたので、思わず私の眼から涙....
「水鬼」より 著者:岡本綺堂
しはなんにも言いませんでした。とても正直に言えることじゃあないからです。それから
一日置き、二日おきぐらいに、日が暮れてから川端へ忍んで行きますと、いつでも約束通....
「独房」より 著者:小林多喜二
の宅下げ願。 運動は一日一度――二十分。入浴は一週二度、理髪は一週一度、診察が
一日置きにある。
一日置きに診察して貰えるので、時にはまるで「お抱え医者」を侍らし....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
、一人で嘸忙がしかろうと思って案じていた」 多「誠に御無沙汰を致しました、切めて
一日置きにもお見舞に出てえと思って居りやしたが、見世を出して夜も商いをしやすから....
「決闘」より 著者:神西清
った。…… 水から上がると婦人たちは着物を着て、一緒に歩き出した。 「わたくし
一日置きに熱が出ますの。それでいて、ちっとも瘠せませんのよ」とナヂェージダは海水....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
いる「青年訓練所」も、その「修養倶楽部」で毎晩七時からひらかれていた。 巡査は
一日置きに自転車で、「停車場のあるH町」に行ってきた。――おとなしい、小作の人達....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
・チョェン・ジョェで、日々の攻苦の酷いことは私が説明するまでもなくあの柳の生棒で
一日置きに三百ずつ笞たれて居る。我々も差入物に行きたいけれども世間を憚って行かな....
「快走」より 著者:岡本かの子
ちに道子が帰って来てしまった。 「また例の通り長湯ですね。そんなに叮嚀に洗うなら
一日置きだってもいいでしょう」 「でもお湯に行くと足がほてって、よく眠れますもの....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ますか」 富「有るくらいでは有りませんの」 長「私は毎日往って、撫で附けて上げ、
一日置きに若旦那の髪を結います」 富「お前さんのような汚ない方が、おや御免なさい....