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一昨夜
「一昨夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一昨夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の日」より 著者:梶井基次郎
。堯《たかし》は重い疲労とともにそれを感じた。 彼が部屋で感覚する夜は、昨夜も
一昨夜もおそらくは明晩もない、病院の廊下のように長く続いた夜だった。そこでは古い....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
」 「うん、そうして貰いたい。その代り駄賃として、途中で面白い話を聞かせてやる。
一昨夜油倉庫の火事があったことを知っているだろう。あの火事も一と通りの火事とは訳....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
をみている。ばかな話だ。 ◯目下の私の服装は次図のごとし。 十二月二十七日 ◯
一昨夜と昨夜とは敵機の来襲もなく、珍らしいことであった。おかげで暖かく寝られた。....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
よく来た逸作の傍へ馳け寄った。 あなたはO・K夫人でいらっしゃいましょう。僕は
一昨夜あなたに銀座であとをつけられた青年です。僕は初め、何故女の人が僕について来....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
しきりにプロペラーをまわし、エンジン試験をつづけていた。 この軽旅客機は、実は
一昨夜この飛行島にやってきたのだ。飛行機が着島すると、夜だというのにリット提督は....
「わがまま」より 著者:伊藤野枝
すまし方をした姿を思い浮かべて嫌な感じを誘われた。ジッと腰かけている間登志子は、
一昨夜新橋での苦しい別れを目前に持ってきて眺めていた。彼女はただもう、四五時間後....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
て宝物や書翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ
一昨夜も雨上りに北鞘町の大工喜三郎が築地橋の側の処にて漁上げたのは大鯔にて直ぐに....
「穴」より 著者:岡本綺堂
ハドソンの落ちたのは古い穴で、彼はそんな穴が幾つも作られていることを知らないで、
一昨夜の父とおなじような目にあったのである。 三 何者がなんのために....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
て宝物や書翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ
一昨夜も雨上りに北鞘町の大工喜三郎が築地橋の側の処にて漁上げたのは大鯔にて直ぐに....
「瘤」より 著者:犬田卯
のこのこやって来た。炉の前へ近づくのを待ちかねて、 「おい、君は何かい、昨夜か、
一昨夜か知らねえが、こぶの家へ集まったか。」 「ひまちにか――」 「何か知らねえ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の事宜を弁理するにありと支那流にては申す職掌ゆゑ日曜も祭日も滅茶苦茶に忙がしく、
一昨夜なども徹夜していはゆる事宜を弁理候始末ほとほと閉口|致候うちに自ら一種のお....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
々は夜の衣をまだ脱がぬと見えて、頽れかかった砲塁のような黒雲が堆く拡がっていた。
一昨夜はトムを殺された、昨夜は父を奪われた。彼の山※なるものは、何が故に執念深く....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
くる。そのためかいま瞼をあけて見返す車窓は、いっそう荒涼と眺めわたされた。それに
一昨夜発ってきた東京は未だ晩秋で、街をゆく男達は誰も彼も合服姿だった。私は出発間....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
向う、漁史膝を抱きて、四辺を眺めながら、昨日一昨日の漁況は如何なりしと問えば、『
一昨夜は、例の浅草の旦那と出でたりしが、思わざる事件持ち上りたり』という。『事件....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
それによると伯爵夫人は一週間ほど前から箱根のふじやホテルに滞在中であったが、
一昨夜深更に帰宅して、玄関を上るや人事不省に陥り、そのまま息を引き取ったというの....