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「一昼夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一昼夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
る権利を持っているのだ。 この物語もはや八十五回に及んだが、しかし、時間的には一昼夜の出来事をしか語っていず、げんに新しい事件と新しい登場人物を載せた汽車が東....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。浅草の花川戸から船に乗って、墨田川から荒川をのぼって川越の新河岸へ着く。それが一昼夜とはかかりませんから、陸を行くよりは遙かに便利で、足弱の女や子供でも殆ど寝....
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
谷氏は、九州沖からこの附近までの間に於ける黒潮海流の平均速度を、二十四時、つまり一昼夜五〇|浬乃至八〇|浬と見て、赤潮の来襲を、今日の午後までと、大体の計算をし....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
です。 それは二月に這入って間もない頃の、霜の烈しい或る朝の事でした。 当時一昼夜一往復でY――N間の貨物列車運転に従事していたD50・444号は、定刻の午....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
って居る。」などとその人を知悉して居るように云うのを聞くが、私には首肯出来ない。一昼夜のうちに或る一定時間に主客として逢ったとて要するにそれはその人にとって置き....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
えた。それから三日の後に、京兆の役人が奏上した。 ※県の食店へ二人の僧が来て、一昼夜万銭で部屋を借り切りにした。何か法事をおこなうのだといっていたが、ただ一つ....
四日間」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
斯う寂然としていた方が勝であろう。昨日……たしか昨日と思うが、傷を負ってから最う一昼夜、こうして二昼夜三昼夜と経つ内には死ぬ。何の業くれ、死は一ツだ。寧そ寂然と....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た松茸が将軍の口へはいるというのですから、その騒ぎは大変、太田の金山から江戸まで一昼夜でかつぎ込むのが例になっていて、山からおろして来ると、すぐに人足の肩にかけ....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ったんだ。――ここに鐘がある―― 学円 ある! 何か、明六つ、暮六つ……丑満、と一昼夜に三度鳴らす。その他は一切音をさせない定じゃと聞いたが。 晃 そうだよ。定....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
道のあることを発見し、死中に活路を得ようものと無二無三に突き進んだ結果、ほとんど一昼夜を費したところで、その地下道がこの地点で行き詰まったことを発見した。そこで....
夜光虫」より 著者:織田作之助
たという偶然は、次々に偶然を呼んで、まるで欠伸をする暇もないくらい、目まぐるしい一昼夜を過したのだ。 いわば、雪子を拾った夜から青蛇団の一党を自首させた夜まで....
妖怪学」より 著者:井上円了
輸送すといえども、その収縮と伸張との間に、毎回少時の休息あり。これを積算すれば、一昼夜二十四時間内に、六時間休息するの割合なり。肺も絶えず空気を呼吸すといえども....
妖怪談」より 著者:井上円了
らぬものを、一時間や二時間に聞こうとするのは、あたかも一年かかってできるお米を、一昼夜に作れとの無理な注文と同じことである。かようなわけでありますから、霊魂いや....
西航日録」より 著者:井上円了
料廉ならず。余はあまたのホテルを照会して、ようやく最廉のものを得たり。すなわち、一昼夜三食を合して、悉皆七フラン(わが二円八十銭)の旅宿料なり。しかるに、諺に「....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
に大合奏会あり。 十二日、晴れ。好風穏波連日のごとし。昨日正午より今日正午まで一昼夜間に、わが船三百九十一マイルを航走せり。これ、今回の航海中最長距離なり。午....