一更[語句情報] » 一更

「一更〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一更の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
冥記』に影娥池の北に鳴琴の院あり、伺夜鶏あり、鼓節に随って鳴く、夜より暁に至る、一更ごとに一声を為《な》し、五更に五声を為す、また五時鶏というとある。時計同様に....
封三娘」より 著者:田中貢太郎
で、その日|忽ち二人のきれいな女を見たので、帰ってからそのことばかり想っていた。一更がもう尽きようとしたところで、三娘が門を敲いて入って来た。火を点けてみると昼....
黒馬車」より 著者:宮本百合子
た人の心にはびこり出した。 どうも、変だと云って□の反応をしらべた医師の報告は一更おびえさせて、無智から無精に病をこわがる女中共は、台所にたったまま泣いたりし....
椎の木」より 著者:豊島与志雄
らせを受けて、僕が貰いさげてやったが、真実の精神病者でないという説明には弱った。一更になお、彼を説服してその所謂研究をやめさせることは、到底僕の力では出来そうも....