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「一月寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一月寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
厄介になっておりますんですが、ことによると近いうち、下総《しもうさ》の小金ヶ原の一月寺《いちげつじ》というのへ行くことになるかも知れません、それはまだきまったわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ございます。わたくしはその方がお吹きになった『鈴慕』を聞きまして、下総小金ヶ原の一月寺のことを思い出しました。あれは普化宗の総本山でございます。今はおりますか、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
このごろ妙なことが流行《はや》りました。 月の出る時分になると、一人の子供が、一月寺《いちげつじ》の門内から一人の坊さんを乗せた一頭の馬を曳《ひ》き出すと、 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た。あの寺は関東の虚無僧寺の触頭《ふれがしら》、活惣派の本山。下総《しもうさ》の一月寺、京都の明暗寺と相並んで、普化《ふけ》宗門の由緒ある寺。あれをあのままにし....
丹下左膳」より 著者:林不忘
の生活にとりかかる巷の雑音が混然と揺れ昇って、河岸帰りの車が威勢よく飛んでゆく。一月寺の普化僧《ふけそう》がぬかるみをまたいで来ると、槍をかついだ奴《やっこ》が....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
松は無我夢中のていで水茶屋から出ていったが、間もなくもどってきて、 「きょうは、一月寺《ぼろんじ》の一節切《ひとよぎり》の会があるので、夕方まで売切れになってい....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
のだ」 万吉は、それを読むとすぐに引っ返してきた。 かれの心は、一刻も早く、一月寺の支配所へ急いでいたが、大火の晩以来、万吉も妻恋の家へ身を寄せていたので、....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 「…………」 皆、目でうなずくばかりだった。 お綱は涙をうるませていた。一月寺にいた時のことや、旅途中のことなどが、そんな中で、思い出される。 相談の....