一本勝負[語句情報] »
一本勝負
「一本勝負〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一本勝負の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
い、奴隷でさえ奴隷らしい卑屈なシッペがえしをするものだ、だから、人間にはその場の
一本勝負にたよる他、生き伸びる工夫がつかぬのだ、大義名分らしいものを称《とな》え....
「家霊」より 著者:岡本かの子
くと、元禄の名工、横谷《よこや》宗※《そうみん》、中興の芸であって、剣道で言えば
一本勝負であることを得意になって言い出した。 老人は、左の手に鏨《たがね》を持....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ましょう。ですがこれは、三本勝負となるようなことは、あくまで避けねばなりません。
一本勝負――それにご異存はないと思いますが」 「でも、こういう場所でやりますカ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
上座ヲシタガ、藤川近義先生ノ年廻リニハ出席ガ五百八十半人有ッタガ、ソノ時ハオレガ
一本勝負源平ノ行司ヲシタ、赤石孚祐先生ノ年忘レハ岡野デシタガ、行司取締ハオレダ、....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
のここは道場。―― 竹刀ではない木刀であった。 要介と多四郎とは構えていた。
一本勝負! そう定められていた。 二人ながら中段の構え! 今、シ――ンと静....