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一本橋
「一本橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一本橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
いから行くが好い」 「尾いて来る気なら行くさ」 渓川《たにがわ》に危うく渡せる
一本橋を前後して横切った二人の影は、草山の草繁き中を、辛《かろ》うじて一縷《いち....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
六百山の裾でちょっと迷ったし、明神池に行く橋を渡って、池の奥の方へ入ってしまい、
一本橋を渡ったりした。それでも河原に出てからは風で雪が締っていて思ったより楽であ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
く/\やって来る。足場の悪い所なぞ、思わず見かえると、後見るな/\と手をふって、
一本橋にも人手を仮らず、堅固に歩いて来る。斯くて四里を歩んで、午後の一時|渓声響....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
くような厭な心持がするようになっちまった。 ちょうど、田圃道を、八分目ほどで、
一本橋がある。それを危っかしく、一度渡って、二度目にまた引返してからだった……も....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
分はりつめたものでしたね。肉体の強靱さと精神の均衡というものは何と微妙でしょう。
一本橋をわたるとき、落ちやしまいか、落ちたらこわい、という恐怖が足をすべらせる。....
「多神教」より 著者:泉鏡花
を見て立つ)――一遊び遊んだら、暮れぬ間に帰らっしゃい。 後見 これ、立巌にも、
一本橋にも、えっと気をつきょうぞよ。 小児一 ああ。 かくて社家の方、樹立に入る....