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一枚落ち
「一枚落ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一枚落ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
かけないのでございますが、実はけさになってみますと、枕もとに魚の鱗のようなものが
一枚落ちていましたので……。それは紫がかった金色に光っているのでございます」 ....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
に蝙蝠傘がぶら下っていたり、鉄道で死ぬものは、大概あの坂から摺込むってね。手巾が
一枚落ちていても悚然とする、と皆が言う処だよ。 昼でも暗いのだから、暮合も同じ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 あの芝居の楽屋で、この長持の中へ酔倒して、その上へ突然、フワリと薄物が
一枚落ちかかったものですから、誰にも気づかれないで、いい心持に寝こんでしまってい....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、いなかった。ただ開け放しになっている水口のしきい際に、後家のさしていた朱い櫛が
一枚落ちていただけである。 「あ? ……又八め……」 櫛を鼻につけて嗅いでみた....