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一殺多生
「一殺多生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一殺多生の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
、そうではあるまいかな」 蔵人は尚も云いつづけた。 「さて、今度は俺の仕事だ。
一殺多生!
一殺多生! 多くは云わぬこれが目的だ!」 「なるほど」と卜伝は小刀か....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
飜して仏道に入り、念々に疑はず、刻々に迷はざる濶達自在の境界に入り給へ。然らずは
一殺多生の理に任せ、御身を斬つて両段となし、唐津藩当面の不祥を除かむ。されば今こ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
女なんぞはなんでもない、一時の小さな情にひっかかっていると大事を誤ることがある、
一殺多生《いっさつたしょう》というのはそれだ、その女一人を斬ってしまえば、駒井も....
「三国志」より 著者:吉川英治
が立って以来の転変を。――歴史は窮まりなくくり返してゆくらしい。――万生万殺――
一殺多生――いずれも天理の常でしょう。自然の天心からこれを観れば、青々と生じ、翻....