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一水
「一水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
でね」 「あら、ドレゴさん。早合点しないでよ。あたし達の間はまだ何でもないし、第
一水戸さんはご存じないのよ」 「へえ、そうかね」とドレゴは大袈裟《おおげさ》に愕....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
む時なくその願望に駆り立てられている。この切実な欲求が、かの功利的な利己主義と同
一水準におかれることを私は退けなければならない。それは愛己主義の意味を根本的に破....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
兵は叛乱の志を持っている。) 第五水兵。俺たちは何のために今戦っているんだ。 第
一水兵。海上を自由にするためだ。 第五水兵。じゃ、そのために母親はお前を養ったん....
「観画談」より 著者:幸田露伴
遠ざかったり、また或時は右が迫って来たり左が迫って来たり、時に両方が迫って来て、
一水|遥に遠く巨巌の下に白泡を立てて沸り流れたりした。或|場処は路が対岸に移るよ....
「海底都市」より 著者:海野十三
いんですからね」 「深海魚《しんかいぎょ》ならいるんだろう」 「いえ、そこには第
一水がなくて土と岩石《がんせき》ばかりです。だから魚はすめやしません。しかし一番....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
の首実検に使われているなと知って、一世一代の大芝居をうったのであった。 日本の
一水兵の作戦は十分効を奏した。そしてリット少将以下の飛行島の幹部は、すっかり騙さ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
さっしゃるせいだっぺい。」 仁右衛門が重い口で。 訓導は教うるごとく、 「第
一水が悪い。あの、また真蒼な、草の汁のようなものが飲めるものかい。」 「そうかね....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
なければ、又空間もない。無論真の理想的の一致というのは、両者の智能までも、全然同
一水平線上にある場合であるが、実際問題とすれば、それは殆ど不可能に近い。魂と魂と....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
船の数々出入するに徴して知るべし。且つ浅草区一帯の地の卑湿にして燥き難きも、此の
一水路によりて間接に乾燥せしめらるること幾許なるを知らざれば、浅草区に取りては感....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
ように消えてしまった。 船を出して追わせたが、その行くえは遂に判らなかった。万
一水底をくぐって引っ返して来る事もあるかと、岸では夜もすがら篝火を焚いて警戒して....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
晴の気も爽やかなる日に、羽田要島の弁天社内、例の茶店へ入来ったのは、俳諧の宗匠、
一水舎半丘。 「お嬶さん、いつぞやは世話になった」と裾の塵を払いながら、床几に腰....
「夜光虫」より 著者:織田作之助
ぜ伊部が留置場に入れられているのか、これは判らなかったので、きくと、 「なアに、
一水浴びた勢いで、浴びるようにアルコールを飲んだんだよ。酔っぱらって、素裸で歩い....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
殊に椿岳は画を風流とする心に累せられて、寿命を縮めるような製作を嫌っていた。十日
一水を画き五日一石を画くというような煩瑣な労作は椿岳は屑しとしなかったらしい。が....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
三分間である。この二分間三分間の興味を持たしめるのが新聞記者の技倆であって、十日
一水を描き五日一石を描く苦辛は新聞記事には無用の徒労である。この点において何事も....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て特に日本食を整え、終日待ち設けおられし由。同氏の宅を訪わざりしは実に遺憾なり。
一水二条貫遊。 (水はふたすじの川となって市街をつらぬいて流れ、岸べの茶店が幾層....