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「一河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一河の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
言われるもんですか。 島山の方は、それで離縁になるとして、そうしたら、貴下、第一河野の家名はどうなると思うのよ。末代まで、汚点がついて、系図が汚れるじゃありま....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
昨夜以来のご歓待なんとお礼を申してよいやら」改めて庄三郎は礼を云う。 「一樹の蔭一河の流れ、袖振り合うも他生の縁とやら、何んのお礼に及びましょうぞ」 こう云っ....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ね転じかねたのは、輸入された方があまりに優勢であったからであって、たとえてみれば一河まさに氾濫せんとし、幸いに支流の注入によってしばらく流路を転ぜんとする勢いを....
三国志」より 著者:吉川英治
きかなかった。 二十騎ばかりの部下をひきつれ、再びあとへ駆けだして行く。すると一河の水に、頑丈な木橋が架かっていた。 長坂橋――とある。 橋東の岸に密林が....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、涙ながら聞かされまして」 「で、礼を言いに追って来たのか。いや、あれはお主が、一河の縁じゃと申されて、憐れなお内儀に上げたもの。そうまでのお礼は、かえって、わ....