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一灯
「一灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
に白い着物が動いて余に近づいて来た。 秋風鳴万木。 山雨撼高楼。 病骨稜如剣。
一灯青欲愁。 二十三 余は好意の干乾《ひから》びた社会に存在する自分をはなは....
「食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
寄附することは、決して称揚すべき行為でなく、またその少額の喜捨が――たとい貧者の
一灯という、美くしい讃辞があるにせよ――現代においては、最早何ほどの社会的効果を....
「読書遍歴」より 著者:三木清
である。 次にこのヒューマニズムは一層宗教的な形をとって現われた。西田天香氏の
一灯園の運動とか倉田百三氏の文学がそれである。私もその影響を受けたが、私にとって....
「わが青春」より 著者:三木清
変っていた。彼は広島の高等師範から来たのであるが、大学を卒業してから西田天香氏の
一灯園に入ったという人物である。変り者といえば、私の高等学校の同級生で、遅れて京....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
うとし、船は北氷洋上に向かって行く。英国の北の灯台はいずこで終わるのであろうか、
一灯台の光に送られると次の灯台の光が迎えてくれるのである。) この日、意外に炎....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
のか。これは一案の提唱になりそうである。が、山門へ来ると「左様なら」と、あっさり
一灯の洩れる房のうちへ、別れ去った。(三三・五・九) 現代小説は身軽らしいが、....