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一班
「一班〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一班の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
が望むところは、彼女が東上して円山氏につき、勤労に服するのかたわら、現代的智識の
一班に通ずるを得ば、きわめて幸いなり」
園はこれだけのことを読む間にも、幾度....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
々緋の一段幡連を馬印に立て、鎗鉄砲を携える百余人の武者を率いた。総勢の隊伍を、第
一班から第六班までの備えに編み、騎馬の使番に絶えず前後周囲を見回らせ、隊列の整頓....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
死したということである。 二〇 家康の鑑戒主義行刑法 水戸烈公の著「明訓
一班抄」に拠《よ》れば、徳川家康は博奕《ばくえき》をもってすべての罪悪の根元であ....
「ピムキン、でかした!」より 著者:宮本百合子
織して、その煉瓦工場見学兼手伝いに出かけた。 ペーチャはビリンスキー村からの第
一班だ。彼は、五十箇の煉瓦を型へうちこみ、それから指導者の命令に従って、労働者バ....
「乳房」より 著者:宮本百合子
ャープだのを胸ポケットにさしている年配のが、落着いたような声で云った。 「俺は第
一班だが……これは個人的意見なんだが、ストをやることに俺は絶対、賛成だ!」 一....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
日「妖怪篇」なる一篇に集積して研究論証すべく、目下材料の整理中に属すれども、その
一班を摘要すれば、元来この屍神、屍鬼、もしくは火車等と称する妖異現象は、狐猫の類....
「源氏物語」より 著者:紫式部
まり許される者のない珍しい随身である。大臣家で生まれた若君は馬に乗せられていて、
一班ずつを揃《そろ》えの衣裳《いしょう》にした幾班かの馬添い童《わらわ》がつけら....
「「二銭銅貨」を読む」より 著者:小酒井不木
作家の塁を摩すべき探偵小説家のあることに、自分は限りない喜びを感じたのである。「
一班を以て全豹を知る」ということは総ての場合に通用すべき言ではないが、こうして見....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
こと疑うべからず。 四、以上は、ニューヨーク州における巡回文庫の成績及び現況の
一班なり。その他の各州は、いづれも、同州を模範としたるものなれば、概して大同小異....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
与したが、私は同会議の会員ではないけれども、特に同会議の依頼によりて和漢数学史の
一班を略述してこれを寄せたのであった。日本の医学史については富士川游博士がその中....
「伊豆の国にて」より 著者:平林初之輔
□ 文壇の人にあうと探偵小説をすいている者が多いようである。『新青年』四月号のマイクロフォンを見てもその
一班が知れる。ところが探偵小説の作者や翻訳者の中には、探偵小説にあきたりない感じ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
っかりしている、している。」 これには驚いてしまった。 ところで、私たちの第
一班がようやく艀に乗り込んだ時には、第三班のそれらより恐らく一時間は遅れていたろ....
「日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
者達に就いての疑問は消えない。――だが少くとも之によって文化勲章なるものの意義の
一班が多少世間にも判ったと云うことは出来る。というのは文化勲章とは、必ずしも日本....