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一番乗り
「一番乗り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一番乗りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
》に躍り上って欣《よろこ》んだ。 先手の者が馳せ帰って、 「青木新兵衛大坂城の
一番乗り仕って候」と注進に及ぶと、忠直卿は相好を崩されながら、 「新兵衛の武功第....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
件」というのであった。これは前代未聞のこの怪事件を最初に発見し、そしてその現場に
一番乗りをした上に、全世界の報道網に対し輝かしき第一報を打つことに成功したデンマ....
「赤外線男」より 著者:海野十三
と考えられる。―― さてその日は四月六日で、月曜日だった。 ところは大東京で
一番乗り降りの客の多いといわれる新宿駅の、品川方面ゆきの六番線プラットホームで、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
学士に手渡しながら、元気な声で云った。 「……僕は東京通信新聞社の記者です。さあ
一番乗りの特種を下さい!」 大隅学士は直ぐに佐々記者と仲よしになった。尤も佐々....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
正則等が之に乗じて進み、門を閉ざす暇を与えずに渡り合い、松平義忠の士、左右田正綱
一番乗りをし、ついに火を放って焼くことが出来た。元康はそこで、松平家次に旗頭の首....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
、既に行長清正相次いで釜山に敵前上陸し、進んで数城を占領して居る。行長と清正とが
一番乗りを争って、清正が勝ったと云う話は伝説である。三番隊以下の後続部隊も日を隔....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ったが、武勇にかけては一族の中でも並ぶもののない武士であって、有名な海口の戦では
一番乗りをしたほどである。 天文五年十一月、武田信虎八千を率い信濃海口城を襲っ....
「山県有朋の靴」より 著者:佐々木味津三
をかいくぐっていったかと思うまもなく、平七の葦毛は、ぶるぶると鬣の雫を切り乍ら、
一番乗りの歓呼の土手へ、おどるように駈けあがった。 ただ、夢のようなこころもち....
「火星探険」より 著者:海野十三
るとも、やるとも、地球人類の名誉にかけて、このことは成功させてみせる」 「火星へ
一番乗りができたら、僕は火星の上で土になっても悔《く》いないぞ」 乗組員たちは....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
らりと局長のとなりの梯子にとびつき、そのままたったっと舷側へのぼっていった。彼は
一番乗りをするつもりらしい。 「おい貝谷、油断をするな」 早くもそれをみとめて....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
なった。それからというもの水胆があるという事は私の得意で、未知の淵や、急流などへ
一番乗りをしたものだ。 私は非常に川が好きだった。泳ぐのも好きだが、川瀬の音を....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
ねっている。どうもようすがへんだ。ジュポンさんの家は、メーフラワー号でアメリカへ
一番乗りをした、ニュウ・イングランドの〈アメリカの貴族〉の中でも格式のある家柄だ....
「聴衆0の講演会」より 著者:中井正一
知識人の間には、それに向って羨望と嫉妬と競争が起って来るのである。全く戦国時代の
一番乗り気分と少しも違わぬのである。 これで田畑を乗りまわされるだけでは、農民....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
やがったな、さ、殺せ、)というと、椅子を取って引立てて、脚を掴んでぐンと揮った。
一番乗りの火がかりは、水はなし、続く者なし、火の玉は突立ったり、この時、戸が開い....
「胎内」より 著者:三好十郎
佐山 ……(二人の方を見て、弱々しく微笑して、かすれた声で)こう見えても徐州
一番乗りの本職だぞ。ホントからいやあ、今ごろ、こんな内地の山ん中で、穴っぽりなん....