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「一票〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一票の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ず。」 ※ 我我は如何なる場合にも、我我の利益を擁護せぬものに「清き一票」を投ずる筈《はず》はない。この「我我の利益」の代りに「天下の利益」を置き換....
親友交歓」より 著者:太宰治
同級生でもあり、親友だろう。ここが人情だ。俺は誰にたのまれなくても、お前の兄貴に一票いれた。われわれ百姓は、政治も何も知らなくていい。この、人情一つだけを忘れな....
一票の教訓」より 著者:宮本百合子
日本民主化の過程にあらわれた一教訓として見る。そして学び得る最大のものを、今回の一票から学びとろうとしているのである。〔一九四六年六月〕....
新しい潮」より 著者:宮本百合子
た。いま政権をもっているということが将来を決定する条件ではない。 わたしたちの一票は、おととし以来、わたしたちの生活のなんのたそくになったろう。わたしたちの一....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
だがそれにも拘らず、ここには依然として多数原理が大衆の概念を支えている。一人が一票を意味することによって、大衆はかかる票数の総和として観念される。大衆はここで....
一刻」より 著者:宮本百合子
トリアムでいくらかいいかもしれないよ。――この間うちの相場は、二百円だった」 「一票が、かい?」 「ああ。百円じゃいやだというそうだ。東京じゃ米で買う奴が多いら....
現代の詐術」より 著者:坂口安吾
れども、代議士の粗悪品は分らない。婦人代議士がとたんに三十何人もできあがる。各人一票の公平なる選挙、あんなヨタモノが代議士になるとは、あゝ、なんたることか、そん....
選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
ろう。ともかくゲラゲラ笑われても、たのしまれているのは何よりだ。 「皆さまの清き一票は何とぞ三高吉太郎、三高吉太郎にお願い致しまーす」 と叫んで演説を終ると、....
選挙漫談」より 著者:黒島伝治
投票を売る 投票値段は、一票につき、最低五十銭から、一円、二円、三円と、上って、まず、五円から、十円どま....
春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
立ち、日本の現状と世界の大勢に論及し、最後に、 『わが輩の友人頼母木、三木両君に一票を投ずるを希望してやまない所以であるんである』 と、結んだ。 三木は、伯....
」より 著者:犬田卯
定雄は夜になっても帰らず、その翌日もかえらなかった。 選挙違犯で、彼から「清き一票」を買ってもらったという十数名の村人と共に、ひどい取調べをされているという噂....
夜の構図」より 著者:織田作之助
斐を感じていないんです。いつかあいつと競馬に行きましたがね、あいつの買った馬は、一票しか単式投票がなかったんですよ。つまり、あいつだけが買ったんで、むろんそんな....
探偵小説壇の諸傾向」より 著者:平林初之輔
証拠」「遺伝」等の価値については世評半ばしていたようであるが、私は、ネガティブの一票を投じる。 題材や表現のしかたなどはちがっているが氏の小説にも、江戸川乱歩....
国際聯盟とは如何なものか」より 著者:新渡戸稲造
応ずる。 理事会の決議は総会と同じく原則として同会一致を必要とする。表決は一国一票で、議決すればこれを事務局に廻わして実行に当らせる。事務局の総長はこれを関係....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
さ。厭な顔でもして見たまえ、何だ吉植威張ってやがる、俺ら百姓だがアとなる。そこで一票フイさ。仕方なくなく嘗めるんだ。あっはっはっ。それがまたそのぉ、次から次へと....