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一笑に付す
「一笑に付す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一笑に付すの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
を重ねた小説はひそかに予期した感銘の十分の一も与えていない。勿論彼はN氏の言葉を
一笑に付する余裕《よゆう》を持っている。しかし現在の彼自身の位置は容易に一笑《い....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
る、他界の変怪《へんげ》であろうと。この中世紀めいた物語説は、いまでこそだれでも
一笑に付するが、あの恐怖と秘異《ひい》感の最中には、冗談どころか、一部の人々によ....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
一つ脱線すると源頼光の音読がヘラクレースとどこか似通ってたり、もちろん暗合として
一笑に付すればそれまでであるが、さればと言って暗合であるという科学的証明もむつか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
は静夜の星を仰いで蒼空に於ける金の鋲と言つたが、天文学者はこれを詩人の囈言として
一笑に付するであらうが、星の真相はかへつてこの一句の中に現はれてゐるかも知れない....
「ホオムズの探偵法」より 著者:平林初之輔
ない。こんな愛すべき昔ながらの古村と犯罪とを結びつけて考える奴があるもんか?」と
一笑に付する。するとホームズは「僕はこういう村を見るといつも何となくおそろしくな....