一等[語句情報] » 一等

「一等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一等の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
たど》り着いた。しかし予《あらかじ》め電話をかけて打ち合せて置いたのにも関らず、一等の竈は満員になり、二等だけ残っていると云うことだった。それは彼等にはどちらで....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
いたん》に釣りこまれて、出来るなら今にも子爵と二人で、過去の霧の中に隠れている「一等|煉瓦《レンガ》」の繁華な市街へ、馬車を駆りたいとさえ思っていた。そこで私は....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
はなかった。 旦那の牧野《まきの》は三日にあげず、昼間でも役所の帰り途に、陸軍一等主計《りくぐんいっとうしゅけい》の軍服を着た、逞《たくま》しい姿を運んで来た....
路上」より 著者:芥川竜之介
ゃ》れた切符を二枚出すと、それをまるで花札《はなふだ》のように持って見せて、 「一等が三円で、二等が二円だ。おい、どっちにする? 一等か。二等か。」 「どっちも....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
しまうでしょう。西郷隆盛は城山で死ななかった。その証拠には、今この上り急行列車の一等室に乗り合せている。このくらい確かな事実はありますまい。それとも、やはり君は....
将軍」より 著者:芥川竜之介
わら》へ出た。 「おい、後《うしろ》を見ろ。」 紙屋だったと云う田口《たぐち》一等卒《いっとうそつ》は、同じ中隊から選抜された、これは大工《だいく》だったと云....
或る女」より 著者:有島武郎
ぎわら》帽子をちょっと脱いで、黙ったまま青い切符《きっぷ》を渡した。 「おやなぜ一等になさらなかったの。そうしないといけないわけがあるからかえてくださいましな」....
或る女」より 著者:有島武郎
つて木部孤※に嫁《か》してほどもなく姿を晦《くら》ましたる莫連《ばくれん》女某が一等船客として乗り込みいたるをそそのかし、その女を米国に上陸せしめずひそかに連れ....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
1 鼠一等戦闘艦××の横須賀軍港へはいったのは六月にはいったばかりだった。軍港を囲んだ....
追憶」より 著者:芥川竜之介
はやはり西川といっしょに中里介山氏の「大菩薩峠」に近い丹波山という寒村に泊まり、一等三十五銭という宿賃を払ったのを覚えている。しかしその宿は清潔でもあり、食事も....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いはベテルギュースと同じ距離にあったとしたら肉眼ではとても認められないであろう。一等星の距離の平均に相当する距離にあったとしたら、太陽はまず五等星くらい、すなわ....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
、べらっとしたものでもひっかけられた上の話だ。真っ裸にして日干し上げて見ろ、女が一等先きに目を着けるのは、気前でもなけりゃ、男振りでも無え、金だ。何うも女っても....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
もいました。「すぐどうかしなければならない。ロシア風呂がきくかも知れない。ならば一等上のたなにねたいものだ。」 するともう、さっそくに蒸風呂のいちばん上のたな....
小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いるが。」と、皇帝はおたずねになりました。「しかもそれがわが大帝国内で、これが第一等のものだとしている。それをどうして、いままでわたしにいわなかったのであるか。....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
田巌、中村高一、平野力三、三宅正一、川俣清音、宮井進一、吉田実、田所輝明、稲村隆一等々で、学生が若き情熱に燃えて社会主義社会を建設するという理想の下に民衆の中へ....