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一粲
「一粲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一粲の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
いかなる国の歴史もその国民には必ず栄光ある歴史である。何も金将軍の伝説ばかり
一粲《いっさん》に価する次第ではない。
(大正十三年一月)....
「私の母」より 著者:堺利彦
提灯《ちょうちん》雪駄《せった》でうとてゆく」などの古色に至っては、けだし読者の
一粲《いっさん》を博するに足りるだろう。 母は滅多に外出しなかったので、たまに....
「正岡子規」より 著者:夏目漱石
れから一六風か何かの書体を書いていた。其頃僕も詩や漢文を遣っていたので、大に彼の
一粲《いっさん》を博した。僕が彼に知られたのはこれが初めであった。或時僕が房州に....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
いまだよく知りつくすことのできないところである。従って上記のごときは俳壇の諸家の
一粲を博するにも足りないものであろうが、しかし全然畑違いのディレッタントの放言も....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
いのを縮緬のように唄い囃して、身肌を見せたと、騒ぐんでしょう。」 (巻初に記して
一粲に供した俗謡には、二三行、 ………………… ………………… 脱落があるらし....