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「一考〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一考の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
出し、こうこういう女があって、こうこうだと、その欠点と長所とを誇張しないつもりで一考を求め、遊びがてら見に来てくれろと言っておいたら、ついでがあったからと言って....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
い。私はこれが実際そうあり得ることではないかと思うから、君に調べ方を頼むのだ。第一考えてもわかるだろう。わが海軍が、そんな不真面目なことを命令するだろうか。断じ....
活動写真」より 著者:淡島寒月
物に較べたら、さすがに一進歩を示している。日本物もこういう舞台装置の点についても一考をわずらわしたいものである。しかしこういう事は、趣味性の発達|如何に依ること....
元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:井原西鶴
がわるいので出されて又、後夫を求める様になっては女も終である。人と云う人の娘は第一考えなければならない事である。一度縁を結んで再び里にかえるのは女の不幸としてこ....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
作家をつかまえることも困難だし、育てることは一層不可能である。映画企業家のせつに一考を要する点であろう。 そもそも映画のおもしろさを決定するものは内容であり、....
頭上の響」より 著者:北村四海
、如何しても自分には偶然の出来事として看過することは出来ない、これは一つ哲学者の一考を煩わしたいものである。....
人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
を食糧とするのではない。したがって食物の意味で人間を神に捧げるとの解釈には、なお一考の余地があろうと思う。鬼が人間を俎上に載せて、耳までさけた口を開いて、舌なめ....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
武の諸朝をも包含すべき筈で、この意味における飛鳥時代ならば良い。切に斯道専門家の一考を煩わしたい。 (附言)余輩が明治三十八年以来種々の機会で発表した法隆寺関係....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
いそうであるが、それも当初からこの神が、かかる性格のものであったか否かについては一考を要する。柳田君の引かれた月の出羽路に、真澄翁の書いて遺されたのを見ると、百....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
仙北地方に、他では半人または間人などと呼ばれた小作百姓のことを、タヤと呼んだのは一考に値する。由来、奥羽地方はもと夷の地であって、特に出羽でも仙北三郡の地方は、....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、略して「丈部」と書いたのであろう。しかもそれを一に「※部」とも書くに至っては、一考を要するものがある。 大宝令に宮内省の被管土工司があり、土作瓦※」の誤写で....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
ばなりません。そこで私はまずもって、ここにいわゆる「水平運動」なるものについて、一考するの必要あることを認めるのであります。 近時世間の耳目を聳動せしめた水平....
お茶漬けの味」より 著者:北大路魯山人
たくない」と言って選択しているのを見聞きするが、こんな考え方は、茶漬けであっても一考を要する。茶漬けを食いたいと要求する肉体が、自分の好きな茶漬けを食えたらこん....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を発見し、天才人を充分に活動せしむべきである。 国家が生産目標を秘密にするのは一考を要する。ソ連さえ発表して来た。国民の統制完全であり、戦争目的第一であるドイ....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
候深く御礼申上候○御作中、あの御材料はよき歌と相成らず、三首のみ選び申候、何卒御一考願上候 Muttertrompete 云々も歌には入らざるべし○奥様御大切に....