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一致
「一致〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一致の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
思議な性格を持っている。というのは、外面の行為と内面の心意とが、たいていな場合は
一致しない。しないどころか、いつでも正反対になって現われる。だから、彼は大いに強....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ょうじゅ》したと云うばかりではない。すべてが、彼の道徳上の要求と、ほとんど完全に
一致するような形式で成就した。彼は、事業を完成した満足を味ったばかりでなく、道徳....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
成程西郷隆盛が明治十年九月二十四日に、城山の戦で、死んだと云う事だけはどの史料も
一致していましょう。しかしそれはただ、西郷隆盛と信ぜられる人間が、死んだと云うの....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
たのは酒豪《しゅごう》兼詩人の某代議士である。代議士は蟹の仇打ちは武士道の精神と
一致すると云った。しかしこんな時代遅れの議論は誰の耳にも止《とま》るはずはない。....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
《あいにく》杯の中に多量の水を混じている。しかも大抵はたまり水を。
言行
一致
言行
一致の美名を得る為にはまず自己弁護に長じなければならぬ。
....
「或る女」より 著者:有島武郎
とんじゃく》に「そうさな」といったきりだったが、葉子は二人《ふたり》の意見がほぼ
一致したらしいのを見ると、いくら女将《おかみ》が巧みに立ち回ってもそれをもみ消す....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
ろです。
この上いうことはないように思います。終わりに臨んで諸君の将来が、協力
一致と相互扶助との観念によって導かれ、現代の悪制度の中にあっても、それに動かされ....
「星座」より 著者:有島武郎
めまぐるしく動く大きな眼――それはもう一歩というところで詐欺師《さぎし》のそれと
一致するものだが――の眼尻に、この人に意外な愛嬌を添える小皺ができはじめた。それ....
「美術曲芸しん粉細工」より 著者:阿部徳蔵
記したやうな仕組になつてゐるのだから、籤に書かれた花の名と、造上げた舞台の花とが
一致することはいふまでもない。これが、奇術応用の『曲芸しん粉細工』である。 稲....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
らなかった。フライデーも同じ努力をクルーソーに対してなした。この二人の努力は幸に
一致点を見出した。かくて二人は孤島にあって、美しい間柄で日を過したのみならず、遂....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
て住まわれなくなってしまい、また後に再び生物の住みかとなるであろうという意見とも
一致する。野蛮人の間では、この荒廃をきすものは水か火かあるいは風(しばしばまた神....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
もして見たいというような風になりました。たしかにこちらでは気分と境涯とがぴッたり
一致しているもののように感ぜられます。 ある日私がいつになく統一の修行に倦きて....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
を辿ることができる。少くともわれ等の境涯に見出さるる一対の男女は、趣味と能力とが
一致して居り、互いに扶け合いつつ、進歩の階段を上昇することのできる人達である。わ....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
、西鶴調なるものが復活したのである。これは、山田美妙斎などによって提唱された言文
一致体の文章に対する反抗となったものであって、特に露伴君の文章なぞは、大いに世を....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
閣に際してその内情を暴露した自由党は、さらに、池田通産大臣の不信任にあって党内不
一致を露呈し、また多数党たる自己政党の総裁を懲罰委員会に付するがごとき、また不信....