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一致点
「一致点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一致点の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
何か食べますか。とにかく何か、注文いたしましょう。ゆっくり話し合ってみたら、或は
一致点に到達できるかも知れませんからね。」熊本君は、私たち二人に更に大いに喧嘩さ....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
良沢と玄白とは、それについて幾度も論じ合った。が、二人はいくら論じ合っても、
一致点を見出《みいだ》さなかった。それは、二人の蘭学に対する態度の根本的な相違だ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
らなかった。フライデーも同じ努力をクルーソーに対してなした。この二人の努力は幸に
一致点を見出した。かくて二人は孤島にあって、美しい間柄で日を過したのみならず、遂....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
けである。 二 モラルの人気は、左翼文学とブルジョア文学との割合抽象的な
一致点が夫だ、という処から発生している。そういう限り、と云うのはこの抽象的な一致....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
じような感じでいって、歎息したことがあった。もしかしたら、保は、多計代と伸子との
一致点の見出せないいい合いに食傷して、何につけ議論したりすることの嫌いな若ものに....
「地の塩文学の塩」より 著者:宮本百合子
ゆまず自分を破いて行こうとする情熱、それを表現し文学化してゆく文学上の諸要件での
一致点の発見のことではないだろうか。 何の力にすがって、刻々の自分の殼を破って....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
が生《なま》ぬるく、真の小説的現実感に徹しない。 かく考えれば詩人と小説家との
一致点は、人生観に於ける本質の「詩」だけであって、芸術家としての態度に於ては、全....
「両輪」より 著者:宮本百合子
ったく対立する評価があらわれ、それが、民主主義文学の収穫という大きい眼目に立って
一致点を見いだせないというようなことがあるとすれば、それは民主主義文学者の敗北で....
「平和への荷役」より 著者:宮本百合子
、他のものの誹謗をしてきかすだろうか。双方に何か不一致があるときは、具体的にその
一致点を研究し、公平に見て、くらべて、
一致点を発見して行こうとしないだろうか。一....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、ファシズムなるものを排斥さえするが、そういう言葉の問題を離れて両者が目標とする
一致点は明らかだと云っていい。例えばかつて軍部も新官僚一派も農村問題という特別な....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ったであろう。今まで百五号船室に寝た人間のあいだに起こった再三の投身事件の不快な
一致点は船員らの頭に残っているだろうが、もうそんな
一致点などは未来｜永劫なくして....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
一人は陽気なお伽衆、然るに、一方は陰険な細作係というのであった。 が、二人には
一致点もあった。 「世の中が莫迦に見えて仕方が無い」――と云うのが即ち夫れであっ....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
達した。 「――左翼と右翼は、結局正反対ですが、二つの極端というものは、どこかで
一致点があるのですね。だから、旧左翼の連中なんか右翼に転向して、たとえば翼賛会の....