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「一茶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一茶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
松の内の二日《ふつか》。 「めでたさも中ぐらいなりおらが春」――というのが俳諧寺一茶《はいかいじいっさ》の句にありますが、中ぐらいでも、下の下の下々であっても、....
風狂私語」より 著者:辻潤
両方を兼備する。ゲーテ。 ▼自分はひどく「耳」の方だ。だから人一倍主観的である。一茶の俳句がすきである。つまりわかるのである。蕪村はよくわからないのである。物の....
骨董」より 著者:幸田露伴
しろ、の方が好さそうな訳だ。関西の大富豪で茶道好きだった人が、死ぬ間際に数万金で一茶器を手に入れて、幾時間を楽んで死んでしまった。一時間が何千円に当った訳だ、な....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
しても西洋人にはシッカリ理解されないのです。「花のかげあかの他人はなかりけり」(一茶)の句など、ほんとうに訳す言葉がないように思われます。ひところ、文壇の一部で....
パンドラの匣」より 著者:太宰治
のなんだ。わかりますかね。」 しかし、僕は内心あっけにとられた。この句は、君、一茶が子供に死なれて、露の世とあきらめてはいるが、それでも、悲しくてあきらめ切れ....
富士に就いて」より 著者:太宰治
。私は、当分、ここにいて、仕事にはげむつもりである。 天下茶屋、正しくは、天下一茶屋というのだそうである。すぐちかくのトンネルの入口にも「天下第一」という大文....
蒲団」より 著者:田山花袋
に候、山北辺より雪降り候うて、湛井よりの山道十五里、悲しきことのみ思い出で、かの一茶が『これがまアつひの住家か雪五尺』の名句痛切に身にしみ申候、父よりいずれ御礼....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
であるよりはより多く絵画の題材であるか、あるいは彼の詩の資料のように見えた。また一茶には森羅万象が不運薄幸なる彼の同情者|慰藉者であるように見えたのであろうと想....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
せました。 「それじゃない。もっと外にもあるだろう。」 「あるとも。俳句の上手な一茶という男も知ってるよ。」 「その男はどこで知ったのだ。」 蝸牛は持ち重りの....
凧の話」より 著者:淡島寒月
た村の空も一つぞ凧 去来 葛飾や江戸を離れぬ凧 其角 美しき凧あがりけり乞食小屋一茶 物の名の鮹や古郷のいかのぼり 宗因 糸つける人と遊ぶや凧 嵐雪 今の列子糸....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
流したり、殺されたりするのが面白かった。それから、永年愛読したのは、相馬御風の、一茶さんや、良寛さんや、西行さん、であり、西行法師は、清水次郎長と共に熱愛した。....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
る。 末世まで光る後光のさした下女 (江戸時代川柳) 雀子やお竹如来の流しもと一茶 今でも何ともいえぬ温さをもって思い出されるのは、おはつさんが、私の使い古....
片隅の幸福」より 著者:種田山頭火
大の字に寝て涼しさよ淋しさよ一茶の句である。いつごろの作であるかは、手もとに参考書が一冊もないから解らないけ....
三八九雑記」より 著者:種田山頭火
た。 『松』を毎号贈って下さる浜松の同人諸君に感謝する。同時に『紅』『リンゴ』『一茶』等の同人諸君に御礼を申しあげる。 本集には、草木塔続篇及酒についての覚書....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
なからざるものがあります。 さて原句はと申しますと、 蟻の道雲の峰より続きけり一茶 というのであります。前句と同じく、極端に遠方からということを具体的にしかも....