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一草一木
「一草一木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一草一木の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さるかに合戦と桃太郎」より 著者:寺田寅彦
て教程をこしらえてかかるからかえっていけないではないかと思う。不用意に取って来た
一草一木を机上に置いて一時間のあいだ無言で児童といっしょにひねくり回したり虫めが....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
図ばかりを気にかけ、構図の為めに構図をする様にであっては反って面白くないと思う。
一草一木さえ写す技能なしに徒らに画面の構図ばかりを気に病んで、勝手気ままに自然を....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
ばかりを気にかけ、構図のために構図をするようであってはかえって面白くないと思う。
一草一木さえ写す技能なしにいたずらに画面の構図ばかりを気に病んで、勝手気ままに自....
「美しい村」より 著者:堀辰雄
原にはまるで無いことが何よりも僕は好きです。どんな人気のない山径を歩いていても、
一草一木ことごとく生き生きとして、もうすっかり夏の用意ができ、その季節の来るのを....
「レンブラントの国」より 著者:野上豊一郎
た。元来彼はモデルを虐待するので有名だったが、製作に打ち嵌まるといかなるモデルも
一草一木と同じようにしか思えない芸術家的心事は容易に同情される。しかしレンブラン....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
などに出した作品例えば御定まりの青緑山水のごときものを見ると、山の形、水の流れ、
一草一木の細に至るまで実に一点の誤りもない規則ずくめに出来ている。そして全体の感....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
を描くことあながち難きにあらず。ただ俳句十七字の小天地に今までは辛うじて一山一水
一草一木を写し出《い》だししものを、同じ区劃《くかく》のうちに変化極まりなく活動....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
し、観世音に無量無辺の福徳ましまして、その功力測るべからずと信ずるのである。乃至
一草一木の裡、あるいは鬼神力宿り、あるいは観音力宿る。必ずしも白蓮に観音立ち給い....