一蓮托生[語句情報] » 一蓮托生

「一蓮托生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一蓮托生の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
し、寒くなし、月はよし、まだ藪ッ蚊も出ず、張り番も大して苦にゃならねえ。おめえと一蓮托生だ」 兼松は笑いながら、勘太と共に夜叉神堂のうしろに隠れた。人目を忍ぶ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
ない呟《つぶや》くような言葉であった。 「あのときの、われら、何と云いました――一蓮托生《いちれんたくしょう》と云いました、な」 「しかし、阿賀妻さん」 「はい....
名娼満月」より 著者:夢野久作
…」 二人とも世を忍ぶ身ながらに、落ちぶれて見ればなつかし水の月。おなじ道楽の一蓮托生といったような気持も手伝って、昔の恋仇の意地張はどこへやら。心から手を取....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
生の問題に触れて居り、貴重なる教訓をわれ等に与うるものである。かの仏教の安価なる一蓮托生説だの、基督教の一本調子な恋愛至上説だのは、僅かに真理の一部を掴んだに過....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
ばなりません」 僕は、老博士の手を執って、ぐいぐい引張った。 「なるほど、君と一蓮托生の約束だったのう。……では、敵も味方も、あの方船に乗って、運命の海を漂流....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
半月――。 仙太 ハハハ、それなら俺もたいてい察していますよ。死なばもろともだ。一蓮托生、うらみっこなし――。 加多 それを助けたいのだ。――それに都合も悪い。....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
日か半月――。 仙太 ハハハ、それなら俺もたいてい察していますよ。死なば諸共だ。一蓮托生、うらみっこなし――。 加多 それを助けたいのだ。――それに都合も悪い。....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。それにこの伊吹へまいると、なぜか大酔がしたくなる。かつまた、今日は二人の間に、一蓮托生の約がむすばれためでたい日だ。酒の美味からぬわけはない。が道誉、貴公はま....