一覧[語句情報] » 一覧

「一覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蛇の死」より 著者:海野十三
庫へ入れる氷を五貫目ずつ余計使っている事実、一つは、あの日を境にして失踪した者の一覧表の中から、山名国太郎という大学生がお由に似た年頃の婦人を自室に引き入れてい....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
人は頗る劇通であった。午後三時ふたたび出て修禅寺に参詣した。名刺を通じて古宝物の一覧を請うと、宝物は火災をおそれて倉庫に秘めてあるから容易に取出すことは出来ない....
金属人間」より 著者:海野十三
引き返しだ。むぞうさに綱の上をつつーッと走る。 「さあ、これよりはお目をとめてご一覧、二十世紀茶釜は脱線《だっせん》の巻とござい」 雨谷の口上。するとふしぎな....
地獄の使者」より 著者:海野十三
ところだ」 古堀博士はぶっきら棒に応えた。 「解剖の結果、胃の中にあった食物の一覧表は出来ていますね」 検事が、もう一度発言した。 「それは先刻、書記へ渡し....
千早館の迷路」より 著者:海野十三
出した。 彼は千早館の前に通っている道を奥へ取って、老婆の話にあった、聖弦寺を一覧した。それは今にも化けそうな荒れ寺であった。ぷうんとする黴くさい臭気を犯して....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
とき、号外の鈴が、けたたましく辻の彼方からひびいてきた。 「オヤ」 防空隊の組織一覧表 ┌─防空飛行隊 ....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
の方は、文政|壬辰新板、柳亭種彦作、歌川国貞|画――奇妙頂礼地蔵の道行――を、ご一覧になるがいい。 通り一遍の客ではなく、梅水の馴染で、昔からの贔屓連が、六七....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
人々を仁王門に上らせてお茶を飲ませた事がありました。それから父は瓢箪池の傍で万国一覧という覗眼鏡を拵えて見世物を開きました。眼鏡の覗口は軍艦の窓のようで、中には....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
眼鏡屋が磨りました。而して軍艦の上に、西郷吉之助と署名して、南洲翁が横額に「万国一覧」と書いたのです。父はああいう奇人で、儲ける考えもなかったのですが、この興行....
浮世絵画家の肉筆」より 著者:上村松園
うと思いますから、こういう展覧会としても、なかなか見ごたえのあるものでした。私も一覧いたしまして、少なからぬ面白みを感じたしだいです。 この肉筆物はもっぱら寛....
秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
主人は頗る劇通であった。午後三時、再び出て修禅寺に参詣した。名刺を通じて古宝物の一覧を請うと、宝物は火災をおそれて倉庫に秘めてあるから容易に取出すことは出来ない....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ともしない大西郷どんさえも評判に釣込まれてワザワザ見物に来て、大に感服して「万国一覧」という大字の扁額を揮ってくれた。こういう大官や名家の折紙が附いたので益々人....
西航日録」より 著者:井上円了
る。十七日午前、サンスクリット大学を訪い、校長サストリー先生に面会し、図書館内を一覧す。午後、妻沼氏(山形県人)在学の学校にて挙行せる賞品授与式を傍観す。インド....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、造幣局、市場、市庁等は外部より一覧す。議院はみるに足らず、市庁は広大なり。つぎに動物園に入るに、園内広くしてか....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
片付け、大正十五年暮から十五回にわたる講義を試みたのであった。「近世戦争進化景況一覧表」(一二一頁参照)はそのときに作られたのである。 昭和二年の同二年学生に....