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「一辺倒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一辺倒の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
擬体」より 著者:豊島与志雄
を喜久家に招待して御馳走した。席上、石村一人が主として饒舌った。要旨は、アメリカ一辺倒に対する非難と、再軍備の主張だった。警察予備隊増員の計画もあるが、あのよう....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
画や、なおそれ以上に白痴の作品に似ているが、現代人の美の好みも美人の好みも白痴美一辺倒的のオモムキがあるようだ。マリリン・モンローやヘプバーンへの圧倒的な人気な....
冒した者」より 著者:三好十郎
さわるが、みんな赤です。こいつが又、ほかの事ではシャンとしているが、こんだ向う側一辺倒と言う奴で、そっちい向いたとなるとペコペコもグナグナも無い、ナメクジが塩う....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
る。 当年の日本外交は、一〇〇パーセント親米――いまどきの文字をつかえば、向米一辺倒であった。 「わが当局もまた英公使パークスの高圧的な態度に不快を感じてい....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
幣制で、「銭」sen が出現するのも、名前のうえまで cent にリンクした向米一辺倒のけっかであろうかもしれぬ。 そのために、明治四年六月三十日付、大蔵少輔....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は、新田殿のためにあらず、足利殿のために働いたものであると、口にも出して、千寿王一辺倒にかたむいて臣事しはじめるふうなのだ。 「これはちと急変すぎる。新田殿の嫉....
私本太平記」より 著者:吉川英治
これでみると、立花城にとどまって足ぶみしていた大友たちの腹は、まだ決して尊氏一辺倒だったものではなく、次第によっては、尊氏を捕り籠めて、おのれが、菊池党以上....