一遇[語句情報] » 一遇

「一遇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一遇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
度たりとも、ろくな事件をあてがわれたことはなかったからです。けれども、今こそ千載一遇の時節が到来したのです。右門は血ぶるいしながら立ち上がりました。もちろん、そ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
れは僕を一躍世界の寵児にしてくれるかもしれないのだ。お前が僕だったら、こんな千載一遇の機会をのがすかね」 「はい。それは……しかし一体あの雪崩《なだれ》の峰に如....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
んずん消化して尽きるところを知らぬ御馳走が、彼等の眼の前に山積している。真に千載一遇である。百年に一度位しか行き当らぬ宝の山にぶつかったのである。意地にも我慢に....
蠅男」より 著者:海野十三
叱られるからといって承知しなかった。そのうちにも時刻はドンドン経っていく。千載の一遇をここで逃がすことは、とても帆村の耐えられるところでなかった。 (問答は無益....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
声を荒らげるよりも呆気にとられて、 「なぜいかんのだ。ゴリラが獲れるなんて千載に一遇ではないか」 「それがです。旦那は、野象の穴へ落ちたとき、磁針をお壊しなすっ....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
すれば膃肭獣群をあらす。滅多にでないから、標本もない。マア、僕らは、きょう千載に一遇の機会で、お目にかかれたというわけだ」 「ううむ、そんな珍物かね」と、温厚学....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
一様の破壊を受けて、再生の機会を与えられた更新第一回の公判は、支倉に取って千載の一遇、この機を逸しては好機再び到ろうとは思えない。彼はこゝに最後の努力を試みる事....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
る年、東京|神田橋外での献扇事件は思いがけないところで半蔵の身に響いて来た。千載一遇とも言うべきこの機会に、村のものはまたまた彼が強い衝動にでも駆られることを恐....
怪星ガン」より 著者:海野十三
たどりついて、テッド隊長に報告をはじめ、それがまだおわらないうちに、とつぜん千載一遇の機会がやってきた。 猛烈な砲撃が天蓋にくわえられたけっか、ぽっかり穴があ....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
で死ぬかもしれないんだぞ」 「一度死ねば、二度と死にませんよ。ゆるゆるとこの千載一遇の壮観を見物しておくのですな」 「ふん、お前と話をしていると、わしは、コーヒ....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
尉の頭の中にすばらしい考えが、電光のように閃いた。 天の与 「そうだ。千載一遇の機会が向こうからやってきたのだ。これも神様の助であろう」 川上機関大尉は....
俊寛」より 著者:倉田百三
い。 成経 あなたの立場はわからないではありません。だがこのわれわれにとって千載一遇の非常の時機に際して、あなたの一身の安全をはかるよりほかに、われわれのために....
光は影を」より 著者:岸田国士
さえあるという状態が来るとすれば、それは、僕にとつて、まさに、乗ずべき機会、千載一遇の機会だと思うのです。つまり、あなたの生命を僕の手中に握つて、僕は必ず、その....
演出者として」より 著者:岸田国士
劇団の名は欧州を風靡していたので、一演劇学生であつた私は、胸を躍らせて、この千載一遇の好機を捉え、シャンゼリゼェ劇場へ十日興行の殆ど毎夜を通いつめた。 チェー....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
とになったのですが、一箇の演劇学徒としての私は、これは実に自分の勉強のために千載一遇の好機であると信じております。....