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「一門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俊寛」より 著者:芥川竜之介
天下を料理するとなれば、浄海入道より数段下じゃ。内府も始終病身じゃと云うが、平家一門のためを計《はか》れば、一日も早く死んだが好《よ》い。その上またおれにしても....
忠義」より 著者:芥川竜之介
佐渡守は、今更のように、苦い顔をした。 ――第一に、林右衛門の立ち退いた趣を、一門衆へ通達しないのは、宇左衛門の罪である。第二に、まだ逆上の気味のある修理を、....
婦系図」より 著者:泉鏡花
もなく、これには否応なく頷かされたのである。蓋し事実であるから。 一家一門 二十 「それから、財産は先刻も謂った通り、一人一人に用意がし....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
戦闘艦××はやはり五隻の軍艦を従え、浪の高い海を進んで行った。すると右舷の大砲が一門なぜか蓋を開かなかった。しかももう水平線には敵の艦隊の挙げる煙も幾すじかかす....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
を見せたが、暫くすると、勢を盛返し、手榴弾を、ポンポンと擲げつけては、機関銃を、一門一門と、破壊していった。 東山少尉は、振笛を吹いて、残りすくない部下を、....
海底大陸」より 著者:海野十三
「た、たいへんです。失踪されていたロロー王子さまがおかえりになりました。海底第一門のところへ、いまおかえりになりました」 「なに、ロロー王子が帰ってきたという....
暗号の役割」より 著者:海野十三
」 烏啼は盃を下におくと、のっそり立上って、碇健二をはじめ部下に目くばせした。一門の出陣であった。 自動車の中で、碇健二が烏啼天駆に話しかけた。 「あの袋猫....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
の水掻で、お尻を密と撫でようものと……」 「ああ、約束は免れぬ。和郎たちは、一族一門、代々それがために皆怪我をするのじゃよ。」 「違うでしゅ、それでした怪我なら....
栃の実」より 著者:泉鏡花
が好きでなかった。遮らなければならない日射は、扇子を翳されたものである。従って、一門の誰かれが、大概洋傘を意に介しない。連れて不忍の蓮見から、入谷の朝顔などとい....
空襲警報」より 著者:海野十三
、戦闘機一機墜落大破、なお偵察機一機は行方不明であります。破壊されたものは高射砲一門、聴音機一台であります。他に照空灯、聴音機等若干の損害を受けましたが、爾後の....
女客」より 著者:泉鏡花
置いて、他に私の身についた縁者といってはないんですからね。どうせ帰れば近所近辺、一門一類が寄って集って、」 と婀娜に唇の端を上げると、顰めた眉を掠めて落ちた、....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
墓地へ燈籠を供えて、心ばかり小さな燈を灯すのは、このあたりすべてかわりなく、親類一門、それぞれ知己の新仏へ志のやりとりをするから、十三日、迎火を焚く夜からは、寺....
」より 著者:井上紅梅
三爺はすばしッこいね。もし前に訴え出がなければ今頃はどんな風になるのだろう。一家一門は皆殺されているぜ。お金!――あの小わッぱめ。本当に大それた奴だ。牢に入れら....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
汝一人ならどうにか中くらいにでも食えようが、詮ずる処、妻子|眷族、つづいては一類一門のつながりに、稼がないではいられないからだよ。 やっと夫婦で、餌を拾うだけ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦闘は午後一時より四時過ぎまで継続せられたがオーストリア軍の死傷は一万、砲百三十一門、軍旗五十五旒を失い、その捕虜は約一万二千に達した。本戦闘はフリードリヒ大王....