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一階
「一階〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一階の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
て揃えたもんだな。」 「うむ、それは父様の主義で、兄弟|一家一門を揃えて、天下に
一階級を形造ろうというんだ。なるべくは、銘々それぞれの収入も、一番の姉が三百円な....
「階段」より 著者:海野十三
ない。なんだか二階で人の呻吟くような声をきいたと思った。するとトントンと二階から
一階へ降りて行く人の跫音がかすかに聴えてきた。やがてガチャンと言う硝子扉にうち当....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
だもう大歓声で、シャンデリヤの輝く大天井も揺ぎ落ちるかと思うような感激の旋風が、
一階席からも二階席からも三階席からも四階席からも捲き起った。 「ジュリア! 世界....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
像が二つ、きょとんと立っている。 渋谷郵便局もすっかり焼けたままになっている。
一階の事務をとっていたところは、腰板からしてない。あれはコンクリかと思っていたが....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。果物や野菜なんかつくるにはやっぱり畑がいるのでしょう」 「ふふふ。それは、もう
一階下ですよ」 そういってハイロは、三根夫を、さらにもう
一階下へ案内した。地階....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
玉のごとく※丈けたり。黒髪を背に捌く。青地錦の直垂、黄金づくりの剣を佩く。上段、
一階高き床の端に、端然として立つ。) 爺い、見えたか。 侍女五人、以前の一人を....
「怪塔王」より 著者:海野十三
」 「それからのちは――困っているのだ」 「おじさん、梯子か竹竿をもっていって、
一階の窓にとりつきガラス窓をこわしてはいってはどう」 「それは駄目だ。さっき窓を....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
白妙の渚どころか、一毛の青いものさえない。……草も木も影もない。まだ、それでも、
一階、二階、はッはッ肩で息ながら上るうちには、芝居の桟敷裏を折曲げて、縦に突立て....
「橋」より 著者:池谷信三郎
突いた。男の身体はゆらゆらと蹌踉めいたと思ったら、そのまま欄干を越えて、どさりと
一階の客席の真中に墜落してしまった。わーっ! という叫び声。一時に立上る観客の頭....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
の構内にあつた。 舞台と観客席は建物の二階と三階が使用されていて、この小屋には
一階がなかつた。
一階にあたるところは駅の引込線がはいつていて、ちようど扉のな....
「暗号数字」より 著者:海野十三
く次に目指すは※だ。銀座の帝都百貨店の洋酒部とある。 かれはすぐその足で、地下
一階にある洋酒部の売場に近づいた。 ぶらりぶらりと客を装いながら洋酒売場を物色....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
る。 支那の芝居 上海のユダヤ人の経営している大きなホテル、十
一階建てのホテルがある。その五、六階から下をみおろすと、向うが海岸みたいなところ....
「西航日録」より 著者:井上円了
に似たるところあり、またアイルランドに類するところあり。民家は多く茅屋草舎にして
一階なり、床を張らずして土間なり。その戸口に四尺五、六寸の家あり。天井低くして窓....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、殺風景を極むるが、すべて牛馬の牧場なり。その間に木造トタンぶきの家屋点在す。
一階にして、床の高さ六、七尺に及ぶ。聞くところによるに、この辺りは毎年河水氾濫し....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
とっとっと階段をのぼっていった。ホールはあとにつづいた。 穴蔵の階段をのぼって
一階にでたときだった。大きなくしゃみが、近くできこえた。 おかみさんはホールの....