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「一雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
名を挙げたのは、やっぱり名古屋の杉立正俊という先生なんだ。 馬術にかけては細野一雲という名人があり、槍にかけちゃ近藤元高は、やっぱりその時代の天下一を呼ばわれ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いでございましょう、駕籠《かご》に乗ってはたまりません、駕籠もたまりませんし、第一雲助がたまりませんね――それじゃ馬がよかろうとおっしゃるかも知れませんが、馬が....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
予ての知り合であるから、そこへも出席した、この席中には私よりも年長者として、野間一雲、柳原尚山、真部春甫氏などがある。就中一雲氏は七十七歳で最近病臥して居られた....
三国志」より 著者:吉川英治
馬に燕麦を飼って、平原の一角から時雲の去来をにらんでいた。 ――果たせるかな。一雲去れば一風生じ、征野に賊を掃い去れば、宮中の瑠璃殿裡に冠帯の魔魅や金釵の百鬼....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ると、彼はその地蔵あばたの頬を、笑み割れそうにほころばせた。 「知らぬか。――“一雲を見て凶天を知る”という言葉もあるのを」 難波の旅寝をその夜かぎりとして、....
」より 著者:吉川英治
誤りはないぞ」 彦太は、帳場の暇を見て、撃剣を習いに通った。 楓河岸に、伊能一雲の子、伊能矢柄が住んでいた。一刀流で人格者だった。 「出精すれば、上がる質だ....