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一面観
「一面観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一面観の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
置からくる。 ○カメラの眼の位置はすなわち観客の眼の位置である。 ○演出者とは、
一面観客の象徴である。 ○どんなに個性の強烈な演出者と、どんなに従順な俳優とを結....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》し、秀府並びに二疋の犬の菩提を訪う。堂塔僧房繁昌し仏法を行ず、炎上の時、尊像十
一面観音、秀府二疋の犬の影像、北山へ飛び移る。その所を崇めて法楽寺と号すと云々。....
「科学論」より 著者:戸坂潤
の知識や技術を俟つことなくしては発達し得よう筈がないではないか、そうすればそれは
一面観念的なものでもなければならないではないか、なぜ特に物質的と考えられねばなら....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の知識や技術を俟つことなくしては発達し得よう筈がないではないか、そうすればそれは
一面観念的なものでもなければならないではないか、なぜ特に物質的と考えられねばなら....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
会の悲惨とを新たなる方面より目に見たのであった。もちろんそれは不完全でただ事実の
一面観にすぎないものではあったが。そしてファンティーヌのうちに概略された女の運命....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
を成している。唐招提寺金堂には今でもそれらの巨像がずらりと並んでいる。聖林寺の十
一面観音像は又これとは離れて独立した天平後期の雄大の気を示顕する。 今は原作を....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
のでもあるように論ずることも決して不可能ではあるまい。しかしながらかくのごときは
一面観に過ぎないであろう。 〈十 和算と芸術〉 しからば他に如何なる方面がある....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
考えると、和算はどこまでも、代数的の色彩が勝っているように見える。これはもとより
一面観である。 しかしまた他の方から見ると、和算家の取り扱った問題には幾何学的....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
と夏とに尽くされている。だがこの観察は、蕪村俳句のより本質的な点からみて、皮相な
一面観にしかすぎないのである。むしろ蕪村の本質は、冬の詩人とさえ言わるべきだ。し....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
できなかった。天平随一の名作を選ぶということであれば、わたくしはむしろ聖林寺の十
一面観音を取るのである。 * 三月堂の壇上に置かれた諸像のうちでは、塑像の日光・....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
話が主題になっている。史実的には拠るところのない美妙氏の創作である。しかし清盛の
一面観には、古い概念を破って、一般の矇を破っているところがある。 ――話がちと....
「偶言」より 著者:津田左右吉
の芸術品なのであろう。しかし、これは既に出来上った芸術家、またはその作品から見た
一面観であって、そういう芸術家を生み出す社会的要因を閑却した考である。「天才は生....