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一顰一笑
「一顰一笑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一顰一笑の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
で、女性の暴君と奉《たてま》つらなければならない地位にあった。漢語でいうと彼女の
一顰一笑《いっぴんいっしょう》が津田にはことごとく問題になった。この際の彼にはこ....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
ているのであります。ただ心が陽気になれないだけなのですが、夫の方では最愛の細君の
一顰一笑《いっぴんいっしょう》も千金より重い訳ですから、捨ておかれんと云うので慰....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
しめたる評判|嘖々たりし当代の佳人岩沼令嬢には幾多の公子豪商熱血を頭脳に潮して其
一顰一笑を得んと欲せしが預て今業平と世評ある某侯爵は終に子爵の許諾を経て近々結婚....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るじゃねえか」 船頭に向って駄目を押すものがありました。船の中にあっては船頭の
一顰一笑《いっぴんいっしょう》も、乗合の人のすべての心を支配することは、いつも変....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ポレオン》たらん」などと遠廻しに諷《ふう》するもありて、諸役人皆|妾《しょう》の
一顰一笑《いっぴんいっしょう》を窺《うかが》えるの観ありしも可笑《おか》しからず....
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
理。これが貧乏国日本の生んだ料理研究であり、栄養料理の考えである。 *
一顰一笑によって愛嬌をまき、米を得んとする料理研究家がテレビに現われて、一途に料....