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一飲み
「一飲み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一飲みの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「如是我聞」より 著者:太宰治
て、悪い材料は捨て、本当においしいところだけ選んで、差し上げているのに、ペロリと
一飲みにして、これは腹の足しにならぬ、もっとみになるものがないか、いわば食慾に於....
「陸判」より 著者:田中貢太郎
の談をし、それから冥途の官署の談をしたが、ほぼ現世と同じだった。陸は非常な大酒で
一飲みに十の大杯に入れるほどの酒を飲んだ。朱は陸の相手になって朝まで飲んでいたの....
「落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
の入った水差しとが置いてあった。焼くような渇きを覚えたので、私はその水差しの水を
一飲みに飲みほした。それには薬がまぜてあったにちがいない、――飲むか飲まないうち....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
物にならない駄洒落《だじゃれ》を飛ばしながら、金公はそのコップを取り上げてグッと
一飲み、ゴボゴボとせき込みながら、 「なるほど――苦くて大味、というところは星で....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
屋でもみつければ、忽ち入りこんでビールをひっかけるのでしたが、犬には、運河の水を
一飲みするだけの暇さえ与えず、ただもう追い立てに追い立てて鞭をならすのでした。 ....