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一駄
「一駄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一駄の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
びいろ》眼玉はおばァけ。 五月のみつばち 五月のみつばちゃ、 乾草《ほしくさ》
一駄《いちだ》よ。 六月のみつばちゃ、 銀のさじとおなじ価《ね》よ。 七月のみつ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て御音物を島台に一荷、もしも御殿様が御門の前にでもお出ましでござりましたら、馬に
一駄の御貢物を贈らねばならぬしきたりじゃそうにござります。それゆえ、今の二人も慌....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
なく、その節はいずれなりとも御取り計らいありたし。) 一、大豆売買の場合、これを
一駄四百五十文と問屋の利分を定め、その余は駄賃として牛方どもに下されたきこと。 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
目、人足一人持ち五貫目と規定され、ただし銭差、合羽、提灯、笠袋、下駄袋の類は本馬
一駄乗りにかぎり貫目外の小付とすることを許されていた。この貫目を盗む不正を取り締....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
こへ現われたのは、馬子に曳《ひ》かれた二頭の馬でありました。 峠を越ゆる馬は、
一駄に三十六貫以上はつけられないのだから、荷物の重量としてはそんなに大したものと....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
把と申しませんで、一タキ二タキと云います、一|駄六|把ずつ有りまして、其の頃では
一駄七十五銭で、十四五本ぐらいずつ紮げましてこれを牛の脊で持って来るのを、組揚げ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なったのだが、それがまた一仕事でな、長崎奉行に届け出て、お金荷物の先触れを頼み、
一駄に千両箱を二つずつ積んで、五百駄近くの大した行列が、長崎から越前まで乗込んだ....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
に慣らされて居た。 新町に「為朝《ためとも》」というのがあった、毎日山から薪を
一駄(三把)ずつ背負い出して来て、 「どうだい今日は薪を買わねえかい」 と云って....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
時勢後れの飾り物となって、実際の仕事は無名の少壮者が担任しているのが一般である。
一駄菓子や掛物をもって足れりとした時代は、すでに遠き過去となり、次に餅菓子時代が....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て、おのずと足も急いで来ると、やがて学文路の宿の入口あたりで、彼方から駈けて来る
一駄の馬と、白衣の山伏に行きあたった。 荷駄の背には荒菰を蔽いかけてある。そし....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
が千駄も苅れるところから、千駄萱といったのが村の名のおこりであろうと書いてある。
一駄というのは駄馬一頭に背負わせるほどの荷物のことだから、萱はかるいといっても二....