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一騎討ち
「一騎討ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
一騎討ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
あ」と、留吉はかんがえた。「大勢であらすと却っていけねえかも知れません。もう少し
一騎討ちでやってみましょう」 他人《ひと》に功名を奪われたくないような口振りで....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
行動をも執らなければならない。非戦闘員とて油断は出来ない。まかり間違えばシナ兵と
一騎討ちをするくらいの覚悟が無ければならないので、いずれも厳重に武装して出かけた....
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
虎狩りをやって居る。中には槍や刀でついに仕止めた話もあるが、清正が十文字槍で虎と
一騎討ちをやった記録はない。自ら鉄砲で射止めた事はあるらしい。 さて一方行長も....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
顔からも、汗は雫になって流れ出した。荒い互の呼吸の音が、鳥の羽搏のように聞えた。
一騎討ちは、いつ終るともしれなかった。両軍の将卒は、固唾をのんで成りゆきを視守っ....
「奇賊悲願」より 著者:海野十三
務所へ送り込もうと全身汗をかいて奔走している名探偵の袋猫々との何時果てるともなき
一騎討ちは、今もなお酣であった。 その満々たる自信家の烏啼天駆が、こんどばかり....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
人を討ち取ったほどの、素晴らしい腕を持っておられる。とても敵《かな》いませんよ、
一騎討ちではな! そこで一同一つに集まり、半円を作ってヒタヒタ攻め、乱刃の中へ取....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
「オイ、お前《めえ》の番だぜ」
左膳のネットリした声。
「父《とう》ちゃん!
一騎討ちだ」
チョビ安が叫んだ。
四
「では、未熟ながら、お相手いたそうか....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
った。 脱いだ編笠を手に提げて、その陣十郎は立木に背をもたせ、 「お貸元同志の
一騎討ち、またと見られぬ真剣勝負、とくと拝見いたしましょう。が、もし高萩の親分に....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
お前のように、孔明|字《あざな》は玄徳が、蛙《かわず》切りの名槍を持って、清正と
一騎討ちをしたりはせん――」
「だって、あん師匠あ、辻便所じゃあ、ごわせんか。そ....
「三国志」より 著者:吉川英治
そしてまた、韓遂は、かたく馬超に忠告した。 「以後は、あの男を陣頭に見ても、
一騎討ちはなさらないほうがよろしい」 斥候の報告によると、曹操の軍は、それから....
「三国志」より 著者:吉川英治
まち駒を飛ばして出た。 だが、曹彰の前に近づいて、十合とも戦わないうちに、その
一騎討ちは、誰の眼にも、曹彰の勝利と分った。劉封の武芸は、とうてい、曹彰の相手で....