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「一驚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

一驚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
だけは甚だ安心している。が、もしこの手紙を受け取ったとすれば、君は必ず僕の運命に一驚《いっきょう》を喫《きっ》せずにはいられないであろう。第一に僕はチベットに住....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
人殺しをした奴は……『深夜の市長』なのさ！」 「ええッ。……」遉の僕も、これには一驚した。 「愕いたでしょう。そして『深夜の市長』が、大悪魔だったことが分ったで....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
に、この東室の窓に、実に意外な奴が現れたんです。そいつは、私達にとっても、確かに一驚に値する奴なんだが。特に川口にとってはいけなかったんです。で、吃驚した川口は....
「春昼」より 著者:泉鏡花
咎め立てはいたさんけれども。あれがために一人殺したでござります。」 聞くものは一驚を吃した。菜の花に見た蛇のそれより。 「まさかとお思いなさるでありましょう、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
戸は、新知識を僕に植えつけてくれた。聞けば聞くほど、本艇には面倒な仕掛が要るのに一驚した。それと共に、僕はこれまでにはそれほど深い興味を持っていなかった本艇の科....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
、すっと外らして窓から雨の空を視た、取っても附けない、赤の他人らしい処置｜振に、一驚を吃したのである。 いや、全く他人に違いない。 けれども、脊恰好から、形....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
界隈の怠惰ものと見たばかり。小次郎法師は、別に心にも留めなかったが、不意の笑声に一驚を吃して、和郎の顔と、折敷の団子を見｜較べた。 「串戯ではない、お婆さん、お....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
桜縮緬。思いなしか、顔のこしらえまで、――傍にならんだのとそっくりなのに、聾桟敷一驚を吃する処に、一度姿を消した舞妓が一人、小走りに駆け戻るのと、花道の、七三と....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
その持ぬしから、おなじ事を求めて、一度ずつ瓜を返したのには、小山夏吉も舌をまいて一驚を吃したそうである。妙に白耳義が贔屓で、西班牙が好な男だから、瓜のうつろへ、....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
、草の露のいと繁きに片褄を取り上げた白脛を背後から見て、既に成女の肉附であるのに一驚を喫した書生がある、その時分から今も相変らず、美しい、若々しい。 不意の見....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ったと見えまして、貴下が、こっちへ御入院という事は、まったく、今朝はじめて聞いて一驚を吃しました。勿論社の方へは暫時御無沙汰、そんなこんなで、ちっとも存じません....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
とく、一層人を驚かす。 従って――郡多津吉も、これに不意を打たれたのだと、さぞ一驚を吃したであろうと思う。 しかるに振袖の娘は、山姫どころか、（今は何と云う....
「西航日録」より 著者:井上円了
とを得。ことに日本の歌にその妙を得、音曲に和してこれを誦するに、いかなる日本人も一驚を喫せざるはなし。その天性、言語の才に富めるや実に驚くべし。これを当港名物の....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
会しまして、親しく氏の自然運動科学の実地を見せて貰いました。私は全くその突飛さに一驚しました。ところはウィーン市のコニー島というところにある自然運動学校でありま....
「和製椿姫」より 著者:大倉燁子
へ来て、彼に会うと、今までの想像はすっかり覆がえされた。彼の変り果てた様子にまず一驚を喫してしまったのである。すっかり憔悴して、顔面神経痛ででもあるように、絶え....