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丁字路
「丁字路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丁字路の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「淫売婦」より 著者:葉山嘉樹
なった。 一方が公園で、一方が南京町《ナンキンまち》になっている単線電車通りの
丁字路の処まで私は来た。若し、ここで私をひどく驚かした者が無かったなら、私はそこ....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
かに流れ渡る夜風に背中を向けた草川巡査は、来るともなく深良屋敷に通ずる国道添いの
丁字路《ていじろ》の処まで来ると突然、頭の上の天の河の近くで思い出したように星が....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
れて行くのだ! 悪党どもが! 悪者どもが!」 一隊はやがて辻を曲った。それから
丁字路を左へ折れた。そうしてノロノロと進んで行った。 行っても行っても群集であ....
「青年」より 著者:森鴎外
という下宿屋の前に到着したのは、十月二十何日かの午前八時であった。 此処は道が
丁字路になっている。権現前から登って来る道が、自分の辿って来た道を鉛直に切る処に....
「雀が森の怪異」より 著者:田中貢太郎
したぬめりを見せていた。そこからは一面に蛙の声が聞こえていた。彼はその路を往って
丁字路になった路の往きづめの林の入口についた。それが雀が森の林であった。 その....