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丁目
「丁目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丁目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
好《よ》いと云うのだから、不思議でしょう。そのほかまだその通町《とおりちょう》三
丁目にも一つ、新麹町《しんこうじまち》の二
丁目にも一つ、それから、もう一つはどこ....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
云えば、私及私の妻のドッペルゲンゲルと申さなくてはなりません。私は当区――町――
丁目――番地居住、佐々木信一郎《ささきしんいちろう》と申すものでございます。年齢....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
へでも参詣る時は道順だ。煎餅の袋でも持って尋ねてやれ。おい、蔦吉は、当時飯田町五
丁目の早瀬主税の処に居るよ。」 真蒼になって、 「先生、」 「早瀬!」 と一....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
それでも僕は夜になると、ナショナル・リイダアや日本外史をかかえ、せっせと相生町二
丁目の「お師匠さん」の家へ通って行った。It is a dog――ナショナル・リ....
「聖書」より 著者:生田春月
っと噴き出したのはどうした訳だったろうと、いろいろな想像を逞しくしながら、本郷三
丁目までてくてく歩いた。....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
く一軒一軒まわって歩いて、横文字の本を二三冊買って、それから南町へ行くつもりで三
丁目から電車に乗った。 ところが電車に乗っている間に、また気が変ったから今度は....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
。当時水茶屋で名高かったのは、薬研堀の初鷹、仲通りの寒菊、両国では森本、馬喰町四
丁目の松本、まだ沢山ありましたが、多くは廃業しましたね。 この江戸と東京との過....
「古狢」より 著者:泉鏡花
附言。 今年、四月八日、灌仏会に、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、麹町六
丁目、擬宝珠屋根に桃の影さす、真宝寺の花御堂に詣でた。寺内に閻魔堂がある。遠藤さ....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
ただ二つ並ぼうものなら、切落して生々しい女の乳房だ。……しかも真中に、ズキリと庖
丁目を入れた処が、パクリと赤黒い口を開いて、西施の腹の裂目を曝す…… 中から、....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
あの娘は阿米といいましてちょうど十八になりますが、親なしで、昨年の春まで麹町十五
丁目辺で、旦那様、榎のお医者といって評判の漢方の先生、それが伯父御に当ります、そ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
いて、番太の菓子を噛った江戸児である。 母親と祖父とがあって、はじめは、湯島三
丁目に名高い銀杏の樹に近い処に、立派な旅籠屋兼帯の上等下宿、三階|造の館の内に、....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
またミケンジャクや烏万燈等と共に賞美され、私たちの子供の時分には、日本橋横山町二
丁目の鍵屋という花火屋へせっせと買いに通ったものである。 ◇ 芝....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
ろを見せたものなぞがあったものである。 三 私の生れた馬喰町の一
丁目から四
丁目までの道の両側は、夜になるといつも夜店が一杯に並んだものだった。そ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
や。 ところがね、おかみさん、女ッてものは不思議とこう、妙に意固地なもんで。四
丁目の角におふくろと二人で蜆、蠣を剥いています、お福ッて、ちょいとぼッとりした蛤....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
は床の上へ水は来なかったけれども。」 「では浅い所もあったのですね?」 「緑町二
丁目――かな。何でもあの辺は膝位まででしたがね。僕はSという友だちと一しょにその....