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七つ半
「七つ半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七つ半の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
むはちまんだいぼさつ》、どうぞ足どめをしてお返し下さいますように――。」 朝の
七つ半刻、むらさき色の薄靄が暗黒《やみ》を追い払おうとして、八百八町の寺々の鐘、....
「離魂病」より 著者:岡本綺堂
が、それから半月ほどの後に、西岡は青山百人町の組屋敷にいる者をたずねて、やはり夕
七つ半(午後五時)を過ぎた頃にそこを出た。今と違って、そのころの青山は狐や狸の巣....
「経帷子の秘密」より 著者:岡本綺堂
一 吉田君は語る。 万延元年――かの井伊大老の桜田事変の年である。――九月二十四日の夕
七つ半頃(午後五時)に二挺の駕籠が東海道の大森を出て、江戸の方角にむかって来た。....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
います。あんまり蒸すから今に夕立でも降るかも知れないと母が言っていますと、果して
七つ半、唯今の午後五時でございます。その頃から空が陰って来ました。西の方角で遠い....
「黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
が川下の方から遡るように拡がって来た。水は音もなく静かに流れていた。 番太郎が
七つ半(午後五時)の析を打って来たのに驚かされてお菊は慌てて内へ入った。 ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
くなかったが、ことにこの冬になってから一番寒いある日の、薄氷さえ張った夜の引明け
七つ半という時刻であった。出入先の同心の家で、ほとんど一夜を語り明かした藤吉は、....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
見詰めながら、 「へえ、森元町から新棺《あらかん》の入りがあるちゅうこって、今朝
七つ半過ぎに俺が墓あ掃除に出張りましたところが――。」 「お新!」若い納所《なっ....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
で、これで、法式が終る。その死んで居る僧を板に載せて、堂の後に舁いで行つて、大桶
七つ半の水を注ぎ流して、身にかけてやるとやがて蘇生する。そこで裸体のまゝ護法宮と....