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七五三
「七五三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七五三の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虫干し」より 著者:鷹野つぎ
《とうざん》などという古い織物の着物や帯なども教えられて見ました。 子供たちの
七五三《しちごさん》の祝着《いわいぎ》なども干されましたが、そのなかで背中に飾紐....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
猿若町の三芝居も遠慮の意味で、吉例の顔見世狂言を出さない。十一月十五日、きょうは
七五三の祝い日だと云うのに、江戸城の本丸から火事が出て、本丸と二の丸が焼ける。こ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
木なら、僕は前史植物学で、今世紀最大の発見をしたことになるのだよ。ねえ熊城君、一
七五三年にベーリング島の附近で、海牛の最後の種類が屠殺されたんだ。だがあの寒帯植....
「黴」より 著者:徳田秋声
た。 「ああ惜しい惜しい。――それよりか、もうじき坊のお祝いが来るんですからね。
七五三の……。子供にはすることだけはしてやらないと罪ですから。」お銀は屈託そうに....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
れた女の児を抱いて居る。玩具など幌の扇骨に結いつけてある。今日は十一月の十五日、
七五三の宮詣でに東京に往った帰りと見える。二台の護謨輪が威勢の好い白法被の車夫に....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
しながらウンウン云って書いておりましたっけ」 「酒は好きだったらしいですね。私は
七五三に飲みますと云っておりました。多分朝が三杯で昼が五杯で晩が七杯だったのでし....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の例がある。「歓しみと」の「と」の使いざまは、「歓しみと紐の緒解きて」(巻九・一
七五三)とある如く、「と云って」の意である。にこにこと匂うような顔容をば、「笑ま....
「二つの正月」より 著者:寺田寅彦
、これも考えてみるとやはり官能的の出来事であった。やっと間に合った汽車の機関車に
七五三松|飾りのしてあったのが当時の自分には珍しかった。 明治四十二年の暮には....
「風俗時評」より 著者:豊島与志雄
たものであるだろうから。祭礼日の参拝は、生活の楽しみを感謝し且つ祈るものであり、
七五三の参拝は、子供の生長を感謝し且つ祈るものであり、日常の参拝も、そういう線上....
「沼のほとり」より 著者:豊島与志雄
た。一ヶ月して梧郎は復員になり、九州から戻って来ました。 慌しい月日が過ぎて、
七五三の祝い日に、今年七歳の末娘を持ってる山田清子のところへ、佐伯八重子は顔を出....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
も近いし、両方ともアメリカのボストンに近い所で生れた。ルムフォードの生れたのは一
七五三年三月二十六日で、父は早く死んだが、幼い時から科学や数学が好きでかつ上手で....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
養い、弟妹の学資を出した跡は、質素な生活をするだけがやっとのことでした。ですから
七五三のお祝など、思いも寄りませんかった。森の母が、「でも女の子だから」と、いろ....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
牛込小石川辺りにてなすところを聞くに、「麻糸の中に婦人の髪の毛三筋入れ、その縄を
七五三に結う」という。 以上、諸国に行わるるところの仕方は種々まちまちにして、....
「こがらし」より 著者:岩本素白
も筑波も見通しで、分けても北の筑波おろしが身に沁みたのである。 一の酉が済んで
七五三の祝い日ごろに成ると、大拡の木の葉が吹き落され、毎日こがらしが残って居たし....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
てあるという(「山荘太夫考」)。沼田頼輔君から教えられた見聞録所収。須富田村足田
七五三太夫所蔵文書には、「山崎の算所」というのもあり、算所の役務及び取り前のこと....