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七分
「七分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
七分の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
せるより仕方はない。
少時学語苦難円 唯道工夫半未全
到老始知非力取 三分人事
七分天
趙甌北《ちょうおうほく》の「論詩」の七絶はこの間の消息を伝えたもので....
「星座」より 著者:有島武郎
はそわそわした気分で、低い天井とすれすれにかけてある八角時計を見た。もう九時が十
七分過ぎていた。しかしぐずぐずしていると、他の教師たちがその部屋にはいってくるの....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
にいたりましては四十七万六千エーカーの多きに達しました。しかしこれなお全州面積の
七分二厘に過ぎません。さらにダルガスの方法に循《したが》い植林を継続いたしますな....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ったために足の弱《よわり》も忘れたので、道も大きに捗取《はかど》って、まずこれで
七分は森の中を越したろうと思う処で五六尺|天窓《あたま》の上らしかった樹の枝から....
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
人でしょう」 民子は襷掛け僕はシャツに肩を脱いで一心に採って三時間ばかりの間に
七分通り片づけてしまった。もう跡はわけがないから弁当にしようということにして桐の....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ぎて、あたかもかねて言合せてあったもののようである。 すなわち扉を細目に、先ず
七分立の写真のごとく、顔から半身を突入れて中を覗いたのは河野英吉。白地に星模様の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
りも短かったのであるが、しかし太陽の潮汐作用のために長くなって、今では二四時間三
七分となり、フォボスの周期七時間三九分に対して著しい長さになったというのである。....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
になって、町の目貫へ続く処に、木造の大橋があったのを、この年、石に架かえた。工事
七分という処で、橋杭が鼻の穴のようになったため水を驚かしたのであろうも知れない。....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
取着きに、肱を支いて、怪しく正面に眼の光る、悟った顔の達磨様と、女の顔とを、
七分三分に狙いながら、 (この辺に宗山ッて按摩は居るかい。)とここで実は様子を聞....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
らへ、……ちょうどお座敷がございます。」 「待て、」 と云ったが、遣手の剣幕に
七分の恐怖で、煙草入を取って、やッと立つと……まだ酔っている片膝がぐたりとのめる....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
青白い立姿で、蘆戸の蔭へ透いて映ると、すぐ敷居際に――ここに今見ると同じ、支膝の
七分身。紅、緋でない、水紅より淡い肉色の縮緬が、片端とけざまに弛んで胸へふっさり....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
に黄昏を降静める。 慶造は眉を濡らす雫を払って、さし翳した笠を投出すと斉しく、
七分三分に裳をぐい。 「してこいなと遣附けろ、や、本雨だ、威勢が可いぜえ。」 ....
「瘤」より 著者:犬田卯
の瘤が村長になるや否や前述のように倍加した。それというのは、村の有志や村会議員が
七分通り彼の道場の門下生で、「先生、先生……」と下から持ち上げ、一週間に一回は必....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ここは雪国だ、あれへ、ちらちらと雪が掛ったら、真珠が降るように見えるだろう。 「
七分じゃー八分じゃー一貫じゃー、そら、お篝じゃ、お祭じゃ、家も蔵も、持ってけ、背....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
一千四百六十一人に比するに、豪州はわが日本の約十二倍の地積を有して、人口はわが十
七分の一に過ぎず。もし人口と地積とを平均すれば、 豪州は一方マイルにつき一人半弱....