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「七厘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七厘の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ノソノソあるいて見た。 寿司を握っている手付きや、海苔《のり》をあぶるにおい、七厘《しちりん》の炭のよしあし、火加減、又はまぐろの切り加減なぞをよっく見た。 ....
わが町」より 著者:織田作之助
でも随分厚身で、女房のお辰の目にひき合わぬと見えたが、種吉は算盤おいてみて、 「七厘の元を一銭に商って損するわけはない」 しかし、彼の算盤には炭代や醤油代がは....
獄中生活」より 著者:堺利彦
イ湯ばかり。 聞くところによれば、この三度の菜の代が、今年の初めまでは平均一銭七厘であったが、戦争の開始以後は五厘を減じて一銭二厘となったとのこと。戦争はヒド....
労働者農民の国家とブルジョア地主の国家」より 著者:宮本百合子
月(一九三二年)一七三、八 これは、七年四月の賃銀を五年四月に比べると、十五銭七厘の減少、六年四月に比べると五銭七厘の減少である。昭和元年を一〇〇とすると今年....
春遠し」より 著者:宮本百合子
総選挙はひとまず終った。 気づかわれていた婦人の棄権も案外にすくなく、棄権は全国平均して二割七分七厘。婦人候補者の四割八分は当選して二十八歳から六十六歳まで三十九名の婦人代議士....
一票の教訓」より 著者:宮本百合子
られてみると、先ず棄権率が非常にすくなかったことがわかった。全国平均僅か二割七分七厘の棄権しかなかった。そして、意外に多勢の婦人立候補者が当選した。婦人立候補者....
野道」より 著者:幸田露伴
して、小短冊位の大きさにそれを断って、そして有合せの味噌をその杓子の背で五|厘か七厘ほど、一|分とはならぬ厚さに均して塗りつけた。妻と婢とは黙って笑って見ていた....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
、一杯に彼の大岩が押出している様子は好い景色でどうも……だけれども五町田の橋銭の七厘は二ツ嶽より高いじゃアありませんか」 幸「だけれども、あのくらいの橋を架ける....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の苦しいのは癒って、よく夕飯をたべました。そして左腕に、もう種痘をしました。原価七厘(五人分よ)。それを薬屋では十銭に売ります。町の医者は一人前三十銭―一円とり....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の売上げが二百円にも達するならば、家賃の負担は著しく軽減して、僅かに売上高の一分七厘にすぎなくなり、それだけ商品を勉強することが出来て、その店はますます発展する....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ている。そうして利益は六万九千円ばかりになっているから、割合にすると売上高の五分七厘くらいである。この四月は製造高が一二万円で店売りが十三万円ばかり、まあ菓子の....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
蛤は一箇の代銀二厘六毛、貝の縦の長さ二寸が標準であった。小鳥は、十羽の代が銀一分七厘三毛。蕨は、一把五十本束代銀五厘二毛、などというのであった。 けれど市中の....
食道楽」より 著者:村井弦斎
裏漉にて取除くが必要なり。 ○里芋は蛋白質弐分、脂肪二厘、含水炭素壱割五分、繊維七厘なり。 ○芋のフライは生のまま大根|卸《おろ》しにて摺り卸し、米利堅粉と交ぜ....
明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
ものが「銀塊百九万二千六百八十七オンス五分の一、一分銀七十八万二千六百十五個六分七厘」の購入費にあてられているのであるが、この一分銀こそは居留地外人から明治政府....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
いに騰貴したる次第なるが、一匁は一銭六厘五毛なれば、平土間七十五匁は一円二十三銭七厘五毛、それを七人に割付けるときは、一人前は十七銭六厘余に相当す。 ○十二月十....