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「七子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
ちょうだいもの》をいたしまして有難うございます」 蟠「縁頭《ふちかしら》は赤銅七子《しゃくどうなゝこ》に金で千鳥が三羽出ている、目貫《めぬき》にも千鳥が三羽出....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
な》ぎ合せた鎖の折れ曲って、表に向いている方が、細く光線を射返す奥に、盛り上がる七子《ななこ》の縁《ふち》が幽《かす》かに浮いている。たしかに時計に違ない。小野....
「旧主人」より 著者:島崎藤村
寄せて、朝飯を召上ると、もう銀行からは御使でした。そそくさと御仕度をなすって、黒七子《くろななこ》の御羽織は剣菱《けんびし》の五つ紋、それに茶苧《ちゃう》の御袴....
「俊寛」より 著者:菊池寛
れない微笑となって浮んだ。 が、有王はすべてをあさましいと考えた。村上天皇の第七子｜具平親王六｜世皇孫である俊寛が、南蛮の女と契るなどは、何事であろうと考えた....
「趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
《く》い止《と》めているのもある。仙台平《せんだいひら》を窮屈そうに穿《は》いて七子《ななこ》の紋付を人の着物のようにいじろじろ眺《なが》めているのもある。フロ....
「運命」より 著者:幸田露伴
｜鮑泉を遣りて之を討たしめ、又｜王僧弁をして代って将たらしむ。帝は高祖｜武帝の第七子にして、誉は武帝の長子にして文選の撰者たる昭明太子統の第二子なり。一門の語、....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
りの方では、唐草の地彫り、唐草彫り、蔓彫り、コックイ（極印）蔓などで地はいずれも七子です。 塗り色にも種々ある。第一が黒の蝋色である。それから、朱、青漆、朱う....
「蒲団」より 著者:田山花袋
幾度も厚意のほどを謝し、後に残ることに就いて、万事を嘱した。時雄は茶色の中折帽、七子の三紋の羽織という扮装で、窓際に立尽していた。 発車の時間は刻々に迫った。....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
へ行っている頃まで、着物は、今のようにいろいろの名がなかった。縮緬《ちりめん》、七子《ななこ》、市楽、薩摩、御召、大島、結城位の区別で、その上に、何々御召と名の....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
また、ソレシャ社会の驕奢を穿って、同じ人がこうも書いている。 「……極上誂織の白七子をお納戸の紋附に染め、江戸褄模様に翻れ梅、紅白の上絵彩色銀糸にて松葉を散らし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぱ》が金、しとどめが金――鍔《つば》が南蛮鉄に銀ぞうがん……小柄《こづか》は鳥金七子地《とりがねななこじ》へ金紋虎《きんもんとら》の彫り、それから塗りがこの通り....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
時勢の変遷に遭遇し、種々の業を営んだが、事ごとに志と違い、徐々に産を失うて、一男七子が相続いで生れたあとをうけ、慶応三年六月十七日、第九番目の末子として、彼川那....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
仕つると臨時総会の下相談からまた狂い出し名を変え風俗を変えて元の土地へ入り込み黒七子の長羽織に如真形の銀煙管いっそ悪党を売物と毛遂が嚢の錐ずっと突っ込んでこなし....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
四というのを空（むなし）と覚えるという風で、自宅の二五七九を、「太藺（ふとい）と七子（ななこ）だ。織物二つで覚えいいだろう」などといわれましたが、余人にはそれも....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
、鞘は別に念の入れようは有りません絽色で、丸繰形身入れ白に成っており、淵頭に赤銅七子で金の二疋の狂い獅子、目貫は横谷宗※の一輪牡丹に、鍔は信家でございます。鮫は....