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「七尾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七尾の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恭三の父」より 著者:加能作次郎
った。手紙の方は村から一里余離れた富来町の清左衛門という呉服屋の次男で、つい先頃七尾の或る呉服屋へ養子に行った男から来たのであった。彼は養子に行く前には毎日此村....
天狗」より 著者:太宰治
るばかりである。凡兆も流石に不機嫌になった。冷酷な表情になって、 能登の七尾の冬は住憂き と附けた。まったく去来を相手にせず、ぴしゃりと心の扉を閉ざし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ラーに制服され、カルデアの女神チャーマットは、国初混沌の世の陰性を表せるが、七頭七尾の大竜たり。ヘブリウの諸典また蛇あるいは竜を死と罪業の本とて、キリスト教の神....
地図にない街」より 著者:橋本五郎
番号を基調に、間もなく彼女が子爵|脇坂《わきざか》夫人であり、かの老人が家付きの七尾《ななお》医師であることを知った。 氏はなんらゆすりがましい気持を持ったわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
沖ノ島になって残っているのだそうです。胆吹の西の麓、姉川を渡ったところにあるあの七尾山も、弥三郎がつき固めた土くれだということです。それからまた東の麓には、俗に....
蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
規律ある軍隊が行軍するように、まず先頭に一尾の鰡を泳がせ、次に三尾の一群が、次に七尾の一群、次に十五尾の一団というふうに、前衛を遠く泳がせて本隊はあとの方から、....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
を絞ったというのですが。――これは、可心法師が、末森の古戦場――今浜から、所口(七尾)を目的に、高畑をさして行く途中です。 何でもその頃は、芭蕉の流れを汲むも....
京都のごりの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
小なれど非常に美味いさかなである。 京都の川肴料理では、赤だし(味噌汁)椀に、七尾入れることを通例としている。こんな小さなものを七尾入れて、立派な京名物が出来....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
うまでもなく、葬列の人々をして断腸の思いあらしむると云うことである。さらに能登の七尾地方に行われているのは前記の作法と異り、泣女は葬式の前夜に招かれ、死者の枕許....