七条[語句情報] » 七条

「七条〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七条の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
た。うつむいた上原君の顔が、窓からさす日の光で赤く見える。入口に近い机の上では、七条君や下村君やその他僕が名を知らない卒業生諸君が、寄附の浴衣《ゆかた》やら手ぬ....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
と、俵屋《たわらや》の玄関から俥《くるま》を駆って、制服制帽の甲斐甲斐しい姿を、七条の停車場へ運ばせる事にした。 ところが乗って見ると、二等列車の中は身動きも....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
「二十人の御家来衆とあれば、烏帽子の御用もござりましょう。して、お宿は……」 「七条じゃ。時どきに来て見やれ」 「その折りにはよろしく願いまする」 千枝太郎は....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
く、逍遙い歩いている内にだんだん夜が更けて来た。人通りが少くなり、心細くなった。七条内浜まで暗い道をとぼとぼ歩いて行って、木賃宿の割部屋へ泊った。これが赤井の言....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
く大焼けでございました。 山王様の丘へ上がりますと、一目に見えます。火の手は、七条にも上がりまして、ぱちぱちぱんぱんと燃える音が手に取るように聞こえます。……....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ら見出されないのである。 読み終ると、法水はそれを卓上に拡げて、まずその第七条(屍光と創紋の件)の上に指頭を落した。その頃には、欄間の小窓から入って来る陽....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
は黒谷の生き仏様とあがめられていらっしゃいましたからね。土佐へ御流罪の時などは、七条から鳥羽までお輿の通るお道筋には、老若男女が垣をつくって皆泣いてお見送りいた....
連環記」より 著者:幸田露伴
ても学んだであろう寂照は、其故に恵心の弟子とも伝えられている。恵心は台宗問目二十七条を撰して、宋の南湖の知礼師に就いて之を質そうとした。知礼は当時|学解深厚を以....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
的ルネッサンス性とによって、日本的純粋の高度文化を築上げ、既に官位十二階、憲法十七条を定め、朝礼を改正し、暦日を採用し、四天王寺、法隆寺等の世界的優秀の寺院をも....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
きかかって、そのあとを追った。かれは杖を持って出なかったのを悔んだ。塩冶の屋敷は七条のはずれにある。その門前までゆき着いた時には、侍従の額からは汗が滲み出した。....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
さい。 昨日は、また、久しぶりに、めでたく卒業した、愛する妹が帰って来まして、七条駅まで迎えに行き、昨秋以来の、なつかしい逢瀬の、互いに労う挨拶を交わす時にも....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
食物(パン)を毎朝供養すること (乙)礼拝の儀式 (六)僧侶は袈裟・法衣(五条・七条の類)同様のものを着すること (七)信徒は珠数を用うること (八)合掌跪座す....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
対する透徹した洞察あるのみであります。これこそ、真の御卓見であります。 憲法十七条を制定せられて、臣民に、政治、道徳の帰趨を知らしめられ、支那大陸文化の輸入を....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
ったのであったが、さらに正徳二年に、妙法院に於いてこの地が入用とあって、妙法院領七条お土居以南の高瀬川付近に地を点定し、ここに移転せしめたのが後の柳原六条村であ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ぎを続けたが、どうも下宿屋は思わしくない。大きな家も持てあましてきたので、西洞院七条下ル堀川の小さな家へ移った。ここで細々とまぐさ屋を続けたが世帯は苦しく、私は....