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「七珍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

七珍の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縮図」より 著者:徳田秋声
四月になってから、栗栖は郷里へ帰省し、妹が一人いると言うので、銀子は花模様の七珍の表のついた草履を荷物の中に入れてやったが、駅まで送って、一緒に乗ってしまえ....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
て忽ちに死に、或は又僅かに身一つ辛くして遁れたれども、資財を取り出づるに及ばず。七珍万宝、さながら灰燼となりにき」と書いてある。火は時時皇居も焼いた。その火は失....
雪の宿り」より 著者:神西清
賊どもこぞって終に南禅寺に火をかけて、かねてより月卿雲客の移し納めて置かれました七珍財宝を悉く掠め取ってしまいます。これも夜火でございましたが、粟田口の花頂|青....
泡盛物語」より 著者:佐藤垢石
ところへ嫁にくるとき、今は亡き母がこれはわたしであると思ってくれといって与えた、七珍の古い丸帯を風呂敷に包んで質屋をたずねた。そして、その風呂敷に一升の米を包ん....